飛べなくなった愛され少女（HQ）

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Aside


閉会式を終えると、あっという間に放課後…とはいえず、




バレー部男子は後片付けをしなければならなかった。







バレー部女子は会場設営。

生徒会が主に仕切り、

バレー部男子が片付け。



確か今の時間帯ほかの人達は更衣をすませて、LHRがあっている気がする。





「楽しかったなークラスマッチ」


「ほんとですよ！」



「確かに、普段じゃ見れない皆の姿見れたし。」









「次は負けねぇ」


「次だって負けねぇよ！」


影山と日向はそこらに転がるバレーボールをどちらが多く拾い集めることができるかって勝負をしているようだ。






奇声はどうにかすることができないのか。





でもまぁ、効率良いし、片付けも早く終わるから良いか。









疲れたなぁ。







このネットを片付けないと。






澤村がネットを外してはくれているみたいで、
あとは巻き上げるだけ。








っつ…





この行き詰まる感じ。









ｺﾎｺﾎｺﾎ…ｯ









「ちょっとAちゃん、大丈夫！？」


やばい。







咳が…止まらない…。






無事にクラスマッチも終わって今良い雰囲気なのに






また自分が場を乱す。








あぁ最悪だ。





本当に最悪だ。






ドタドタってこちらへかける音が聞こえて、






皆が寄ってくる。








咳止まらない。








「Aー落ち着け」





菅原がﾎﾟﾝﾎﾟﾝって背中を撫でてくれる。







どこかホッとした気がする。







この前彼の私より一回り大きい手に救われて安心感を覚えた。









「歩ける？」って

「保健室行こっか」って


菅原が優しい声で私に言ってくれるもんだから、






彼の問いかけ全部に私は頷いた。








私より歩くの早いくせに、






私の歩幅に合わせて歩いてくれる辺り菅原なんだよな。









保健室に行けば、先生が今日はいた。





事情を菅原が説明してくれると、水分やらタオルやらいろいろと用意をしてくれた。









先生の処置のままに徐々に発作も落ち着いていった。


どれたけ時間が経ったか分からないけど、

終始私のそばにいてくれた。





菅原にらまた頼ってしまった。
けど、発作が出始めたとき、どこか菅原を頼ろうと思ってたんだと思う。









「菅原」


「A、落ち着いた？」


「うん、ごめんね。」


「謝るなよ。」


「違う。ありがとう。」


「おう！」





また菅原に救われてしまった。

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