10 ページ11
Aside
『私、マネージャーやる。』
「Aさん、ぜひ頑張ってください！」
私たちの話を聞いていたのか、間に入って、私に紙を渡してきた。
この紙って…入部届けだ。
『あの、先生…』
昨日Aさんが発作を起こして、菅原くんと保健室へ行った時、残りのメンバーで貴女のことについて話をしていたんです。
こうやってマネージャーを勧めたのは三年生の彼らだけじゃないんですよ。
一年生も二年生も皆マネージャーに入って欲しいと貴女を推薦したんです。」
向こうで練習してる1、2年を見たら、
皆こちらを見ててニカッと笑っていた。
澤村の方を見ると、彼と目が合った。
「お前にマネージャーを断られるとは思っていなかったよ。
お前は必ず入部すると思ってた。」
『どうして…』
「だって、バレーが好きで、本気でバレーをやりたいやつだけしか、
ここ(体育館)には来ないだろ？」
また、皆私を泣かせにくる。
普通に泣くに決まっている。
「ですので、入部届けを書いて僕のところに持ってきて下さい。」
そんなの待てないよ。
『今…今すぐ書きます！』
武田先生は「えっ！？」と驚き慌てた。
体育館の隅に置いていた私のリュックサックからすぐに筆箱を取り出して、秒で記入事項を書いては、すぐに武田先生に提出した。
「では、届け出を出しておきますね。」
私の入部届けをファイルにしまった。
「うわA、日向と影山並に字が汚ねぇ。」
菅原は提出した私の紙を覗き込んではケラケラと笑った。
『うるさい、思わず殴り書きしたんだよ。』
「いいや、影山よりかは下手だけど、日向よりかは上手いぜ。なぁ？ノヤっさん。」
「確かに！
」
「っしゃあ勝ったぜ、日向ボケが。」
「っっくそぉ！」
「…どんぐりの背比べデショ。」
田中と西谷がうんうんと頷く。
何がうんうんだよ。
そんで日向と影山が言い合ってるけど、私の事遠回しにディスってますよね。
月島も遠回しにディスってるよね。
「そんな言い合うことでもなくない？二人共さほど変わらないよ。」
山口…
私はどう反応すればいいんだ？
まぁ、確かに字が汚いことは認める…として。
さっきまでの、感動していたあの時間はどこにいった？
返してくれ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こげぱん(プロフ) - プリン様コメントありがとうございます！これから、打ち上げの話を書く予定で、その中で回想シーンとしてマネージャーたちのクラスマッチの話を書きたいと思います！ご意見ありがとうございました！これからもこの作品をよろしくおねがいします^^* (2020年4月1日 0時) (
レス) id: 2886db1029 (このIDを非表示/違反報告)
プリン?(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！質問なのですが、球技大会の時の話で、谷地さんや、清水さん夢主がバレーを選択したと書いてあるのに、その時の話がないのが少し残念ですm(._.)mもし良ければ書いてもらえないでしょうか？ (2020年3月18日 23時) (レス) id: f60100673f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こげぱん | 作成日時：2020年1月9日 0時
