１５話 ページ17
『意外と美味いな…』
「だろ？！」
全て準備の整った朱希達はさっそくバーベキュ
ーを始めていた。
鉄道の作った民族料理に朱希は意外そうに口を
開く
焼くものは仁太の持ってきたバイエルンと、
朱希が持ってきた野菜、焼肉用の肉、飯盒まで
ある…意外とちゃんとしたバーベキューに鉄道
は嬉しそうに笑った
「いやー、やっぱみずあきいて良かったわ！」
「確かに…バイエルンだけってのはちょっとね…」
そう言いながら野菜を口に運ぶ鳴子
言葉に出さないながらも知利子も野菜などを
黙々と食べている
《カニさん！じんたん！カニさんだよ！》
「…水穂、なんで隅に寄せてんだ？」
耳元でバイエルンがカニやタコに変貌する姿に
目を輝かせるめんまを尻目に、仁太はバイエル
などを隅に寄せている朱希に仁太は問いかけ
た。
朱希の持っている紙皿に乗せられている食べ物
諸々に自分の分を確保しているようではなさそ
うだ
肉類から野菜までバランスよく取り分けていた
朱希は仁太の声にふと顔をあげた
『あぁ……バイエルンがどうカニやタコになるか気になってたみたいだし……帰ってきてから何もないなんて…騒ぎそうだしな…』
「？帰ってきてから…？」
《あ、そっか！さくちゃんの分だね！》
「(あ…そうか…)」
朱希の言葉に首を傾げた仁太だが、嬉しそうに
笑いながら言っためんまに納得する。
＿思えば朱希は昔から、皆で楽しんでいる時に
必ず周りを見ていてくれてたな……
ぼんやりとそんなことを考えながらむしゃむし
ゃと野菜を食す
目の前で同じように野菜や肉類を食べる朱希
に、イケメンは何をしてても絵になるなー…と
仁太が頭の片隅でどうでも良いことを考えてい
ると、突然知利子が今回の当初の目的を確認す
るようにポツリと呟いた
「それにしても…めんまの願いね…」
「おう！お前も手伝ってもくれるだろ？」
知利子の言葉に元気よく答える鉄道。
しかし、知利子はそんな鉄道に言葉を返す代わ
りに、鳴子へと問いかけた
「信じてるの？それ」
「わ、私は…」
野菜等を食しながら鉄道と知利子のやりとりを
傍観していた鳴子は、突然の振りに言葉を詰ま
らせると、チラりと仁太を視界にいれ、小さく
ではあるがしっかりとその言葉に返答した。
「信じても良いって…思ってる」
「そう…なら私も」
「ぇ…？」
「おー！！やってくれるかぁ！流石つるこォ！」
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Rui - 何回も、読み返してます！！続き、楽しみにしてます！ (2022年7月15日 23時) (
レス) @page27 id: 289fec47e0 (このIDを非表示/違反報告)
。。 - すごく面白いです！これからも更新楽しみにしています！ (2017年3月2日 15時) (レス) id: 6d58c9b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
朔櫻 実桜(プロフ) - イリさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけてとっても嬉しいです！しっかりと丸く収まるように頑張ります(’∀’*)ありがとうございました！ (2017年2月20日 11時) (レス) id: cb01b25ab1 (このIDを非表示/違反報告)
イリ - これからどう話が進んでいくのか楽しみです、続き楽しみにしてます (2017年1月5日 21時) (レス) id: fb6882876f (このIDを非表示/違反報告)
朔櫻 実桜(プロフ) - アタさん» ありがとうございます！！私もあの花良いですよね(’∀’*)私も大好です！あの花の素敵な世界観を壊さないように、更新頑張ります！ (2016年12月6日 15時) (レス) id: cb01b25ab1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔櫻 実桜 | 作成日時：2015年9月7日 0時
