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＜きりやん＞
即興なのに、演技力やばいな。
玄関の方から聞こえたセオ君の声に、俺は思わず舌を巻いた。
いつもの落ち着いた低音とは違う、高めの可愛らしい声。可愛こぶってる訳では無いけど作られたその声は、そうと分かっていても自然に聞こえた。
メンバーの慌てぶりは凄かった。皆挙動不審に互いの顔を見回し、どうすればいいのか分からずあたふたとしている。俺はその様子を見て笑わないようにするのに必死だったけど、疑われていないのを見ると、どうやら俺の嘘もばれてないらしい。
遂に、リビングと廊下を繋ぐ扉が開く。全員がその一点に意識を寄せた。
ナカムと共に入ってきたセオ君に、改めて俺は見惚れてしまった。
スラリと長く、細い脚。シンプルなブラウスをゆったりと着こなし、その上にぶかっとしたパーカーを着ている。特別飾りがあるわけじゃないし、どこでも見かけそうなシンプルなファッションなのに、そう感じさせない雰囲気はどこから醸し出されるのか。
ぼんやりしていると、調子が戻っていつもより楽しそうなナカムがMCか何かみたいに喋り出した。
ナカ｢という事で、本日のゲストです！｣
『ワイテルズの皆さん、初めまして！いつも良くしていただいてありがとうございます！歌い手、そしてゲーム実況をしています、セオと申します。よろしくお願いします！』
セオ君は勢いよく頭を下げ、マスクの上からでも分かる輝くような笑顔をこちらに向けた。隣のナカムはドヤ顔である。ドッキリ仕掛けた俺まで腹立つわその顔。
きん｢えっ、ちょっと待って。じゃあ…｣
シャ｢何、今のって全部…嘘なの？｣
ナカ｢ドッキリ大成功ー！｣
ブル｢何それー。ナカム最近そんなのばっかだなぁ。｣
スマ｢じゃあ女の子の声出してたのはもしかしなくても…。｣
『はい、僕です！初対面は楽しい方がいいっていうナカムさんの案に乗っからせて頂きました！』
きり｢皆凄い慌てようだったなぁ。｣
シャ｢うわすげー腹立つわ。｣
皆の顔に、ようやく笑顔が戻る。ナカムがセオ君に声をかけた。
ナカ｢とりあえず、テーブルで座っててよ！俺ゲーム持ってくる！｣
シャ｢ん、俺も行くわ。｣
きり｢お茶いれるけど、他に飲みたいもんある？コーヒーとか、紅茶とかあるよ。｣
ナカムとシャークんが素早く席を立ち、きんときも気を利かしてキッチンに向かった。
『お気になさらず…。』
セオ君の丁寧さにはネット上でもリアルでも変わらなくて、俺はふっと笑ってしまった。
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ぽいぽい(プロフ) - しろねこ＠さん» 返信お待たせしましたすみません！ありがとうございます！今世間がこんな感じなので、もっとペース上げて更新していけたらなと思ってます！頑張って更新しますね！ (2020年5月6日 17時) (
レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ＠(プロフ) - え、好きです。(唐突)毎回更新楽しみにしてます！！これからも頑張ってください！ (2020年5月4日 1時) (レス) id: 53106b9150 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - スクルドさん» 初コメありがとうございます！実況って見てて笑顔になれるものなので、実況者さん達の賑やかで明るい感じが表現出来たら嬉しいです！お褒め頂き光栄です！更新頑張ります！ (2020年4月4日 13時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
スクルド - 初コメント失礼致します。1からずっと読んでいました。どの方々も口調やリアクションが本当に忠実に再現されており、実況というジャンルが本当に好きなのだなと思いました。拙い文章で申し訳ありません。これからも応援しています。体調に気をつけて執筆頑張って下さい (2020年4月4日 0時) (レス) id: 18ecd837a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 菜の花さん» ありがとうございます！更新めっちゃサボってしまったすみませぬ…。頑張ります！ (2020年1月29日 14時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年12月10日 22時
