何も持っていない私に【蓬菊】 (ページ28)

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26話ページ28

まさとside
※方言無視

今日はAちゃんを連れてショッピングモールに来た。

まさ「結構買ったね〜！」
『楽しかったです！ぁ、薬の時間だ…』
まさ「おおお了解！あそこにベンチあるから行こ！｣

近くの自販機で水を買って、ベンチに腰かけた。

結構歩いたし少し疲れてる感じがするから、ちょっと休憩させようかな…。万が一Aちゃんの体調悪くさせちゃったら絶対健くんに怒られるw

まさ「Aちゃんさっきいっぱいビーズ買ってたけどさ、あれ何に使うん？？」

さっきAちゃんが行きたいって言った手芸屋さんに行ったら、Aちゃんものすごく真剣な顔でビーズの色を選んでいたんだ。何か作るのかな…

『あー…健くんにブレスレットを作ろうかと…』

まさ「そーなんだ！確かに健くんアクセサリーいっぱい付けるの好きだし喜んでくれそう！w」

健くんに、かぁ…

最近まりんくんと僕の中で話題になっている“芝健とA実は両思い説”が脳裏にチラついた。

実は今日遊びに誘ったのも、それを確かめるためなんだ。

まりんくんの予想通り、健くんは今日朝から電話をかけてスタジオにまりんくんを誘ったらしい。

まさ「ねぇAちゃんって好きな人おる？」

『え…ｯ？？いないです。恋愛したことなくて…』

学校もあんま行けてなかったって言ってたし、入院も長かったらしいからそれはそうかなって思ってた。

まさ「健くんは？？」

『えぇ…健くんは……よくわかんないです。』

まさ「え？？」

『お母さん以外で私に優しくしてくれた人、健くんが初めてで…頭撫でてくれたりぎゅーってしてくれるとすっごく安心するし落ち着くことができて…健くんのこともっと知りたいしずっと一緒にいれたらいいなとは思ってます。』

おぉ、いやもうそれ恋やん？

健くん絶対Aちゃんのこと好きだもん！笑

まさ「もうそれ、恋だよ(笑)今自分がどうしたいのか健くんとどうなりたいのかを基準にしてええんやない？？僕は健くんとAちゃんお似合いだと思う！」

『私が、どうしたいか……ｯ//』

顔を赤くして下を向いたAちゃん。

やっと自分の気持ちに気づけたみたい！

僕はそっとまりんくんのLINEを開いた。

まりん健やっぱりそうだった。そっちは?

お、健くんも！じゃあやっぱり両思いなんだね。

まさとりょーおもい!