何も持っていない私に【蓬菊】 (ページ23)

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21話ページ23

Aside

？「〜〜〜どうする？」
？「とりあえず___...かな」
？「わかった。じゃあ_____...」

遠くで誰かの会話が聞こえる。

薄ら目を開けてみると…

り「あ、Aちゃん起きましたか？」
『りおん、くん…？』

りおんくんが私の顔を見下ろしていた。

ここは…車の中？？

あ、今日イベントの日！！

だんだん記憶が戻ってきた。今日はいつもより低血圧の症状が重くて…結局そのまま寝ちゃったのかな。

自力でほとんど動けなくて何も考えられない私を健くんが頑張って支度をして車に乗せてくれた気がする。

芝「Aちゃんおはよ！！w」
まさ「体調は大丈夫？？多分もうすぐ着くよー！」

『もう大丈夫です、ありがとうございます…』

健くんからおにぎりをもらって、朝ごはんを食べた。

会場には裏口から入った。私は一応、アナタシアの関係者っていう枠になるらしい……。

他の踊り手さんもいるんだよね、大丈夫かな……

まり「緊張してるん？」
『ちょっと怖いですね…人見知りで』

多分私、また手が震えてるんだろうなぁ……笑

まり「みんな良い人達やで。俺が保証する。もし何か意地悪してくる人いたらすぐに言って？」

まりんくんが私の手を握ってくれた。

しばらく廊下を進むと、《アナタシア様》と書かれた紙の貼られているドアがあった。ここが……楽屋？

まり「ここは楽屋。出番じゃない時に休憩したり他の人のステージをモニターで見たりできる場所。」

『楽屋……』

中は広くて、メイクをするための鏡と机、大きな机と大きなソファ、テレビのようなもの(モニター)があった。

カ「リハ何時からだっけ？」
ハ「10時半！！！」
り「まりんさん車で散々言ってたじゃないですか笑」

あと10分後か…

『あの、その間は私はどうすれば……』

芝「体調良ければ見学してもいいよ！ね？まりん」
まり「多分大丈夫。」

リハーサル見学させてもらえるんだ！嬉しい……

体調がいい日にアナタシアの練習を見に行ってるから、自然とアナタシアのことを応援するようになってきた。今日の演目も沢山練習してたから成功したらいいな……

芝「今日のイベントが終わったら写真撮ったりするために他の踊り手さん達とたくさん会うことになると思うから、Aちゃんも友達作っちゃってね！」

不安しかない…:( ; ´꒳` ;):ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ