大切な毎日 8

… ページ36

泣きながら駿の首がこっくんこっくん縦に動いて、めちゃめちゃ必死なんが分かる。笑
こんなに叱られると思ってなかったんやろなぁ。


流星「もう1回お兄ちゃんにちゃんとごめんなさいし」


駿佑「っっ…っぅっぐ…っひっく…！っふぇ…っごめんなざいぃぃぃっ」


丈にチラって目を向けたら、
丈はこくこく頷いてる。不安そうなその目は、『もうええから許したって』って言うてるみたいで。


流星「ん。じゃ、最後。」


ピシャンッッ！


駿佑「〜〜っっっ！？！」


お尻の下の方の真ん中を狙って、手を指先までピンと伸ばして振り下ろした。
隣の丈が小さく「ひぃっ…」て声漏らしたのと同時くらいに、駿の背中がグッて反って言葉にならないくらいの反応をしてた。

言葉にならなかったんは一瞬みたいで、
駿はおっきい口開けてどんどん涙を流し始めた。


駿佑「わああぁぁぁぁぁぁぁぁんっっ…！っうわあぁぁぁあぁ〜んっっ！」


赤ちゃんみたいに泣き出した駿の体を起こして、
ぎゅっと抱き締めた。


流星「よしよし、もう怒ってへんよ〜。ええ子ええ子」


駿佑「ぱぱぁぁぁっわあぁぁん〜！っひっ…っぅぅぅぅぅ…！っおし、っ…おしりぃ…いたぃぃぃぃぃっ」


駿からしたら全然笑い事やないんやろうけど、
赤く染まったお尻を必死にさすってる駿が可愛くて可愛くて。思わず吹き出して笑ったら、「なんでわらう"ん〜！」って駿がもっと泣き出してもうた。


流星「あぁ、ごめんごめん。駿、ごめんなぁ？」


駿佑「うぅ…っひっ…ひっく…！っひぃぃん…うわぁぁぁぁぁぁんっっ…」


流石にいきなり厳ししすぎたかなぁ。
さっきからずっと抱き締めて背中さすってるんやけど、駿は全然泣き止む気配ない。
ちっちゃい背中が、ヒクヒク震えとる。

…え、今日がきっかけで、「パパ嫌い！」とか言われたらどうしよ！？
まってまって、駿にそんなん言われたら生きていけへん。


流星「し、駿〜？もう怒ってへんからな？な？」


駿佑「うぅぅ…っぅぅ〜っ…！っふぇぇん…っっじょおぐん〜〜っ！」


えぇ、嘘やん…！
俺に抱っこされてんのに、必死に丈に手ぇ伸ばして丈の方行こうとしてる。


丈「え？おれ？」


俺が放心状態で駿を丈に渡したら、
駿はあっさり丈にしがみついて泣いてた。
うわぁ、思ったより怖がられててショックやわ…


丈「おとんやなくてええの？」


駿佑「ひっく…っひっく…やって、…っぱぱ、こわいぃ…」


え、そんなに…！？
やっぱいきなり叱りすぎたかも…

…→←…

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