大切な毎日 8

… ページ28

大吾「よしよし、大丈夫やで。どうしたん、パパに叱られちゃったん？」


恭平「っ……っっひっ…ひっぐ…！っふぇ、…っだぃごぐん〜っ…！」


恭平の背中をトントン撫でたら、思いっきり抱きついてきた。
ポカンて口半開きで立ってる駿にハンカチ取ってもらって、恭平の涙を拭きながら話を聞く。


…ほんま、恭平何したんやろ？
ここまでするってことは相当なことやらかしたんやろなぁ。


恭平「……っっ…がっこお…っろうかで、っっおにごっこ…っけんとと、おにごっこしてて、…っぶつかって、くらすのじょし、…っぅぇ…っけが…」


大吾「それでお外出されちゃったん？」


恭平「んっ……っひっく……ちゃ、ぅ…っおれ、おれがっ…おしおき、にげたからぁぁ…」


学校の廊下で謙杜と鬼ごっこして、
ヒートアップしすぎてたらクラスの女の子にぶつかって怪我させてもうたってことやんな？ほんで、お仕置きから逃げたと。

こんな大騒動なったら、恭平と同じクラスの駿は絶対知ってるんちゃう？
合ってるかチラって駿に目配せしたら、駿もコクコク首を縦に振っとった。


…うん、そら怒られるなぁ。笑

うちやって、駿がもしそんなんしたら俺の頭にツノ生えるし。


その後も恭平の話をゆっくり聞いたってなんとか宥めて、
無事に家の中に入れてあげられた。
家の中から出てきた丈くんは、誰が見ても“怒ってますよ！”感満載の激おこ状態。笑


丈「ごめんな、ほんまありがとう」


大吾「いーえ、全然。今日随分厳しいなぁ。笑」


丈「まあな…俺やってここまでしたないけど、人に怪我させてもうてるし反省の色ないし…」


大吾「謙杜も鬼ごっこしてたってことは、今頃大橋家も雷落ちてるってこと？笑」


丈「まあ、そうなんちゃう？笑 終わったら大橋ん家と一緒に相手の家に謝り行くつもりやねん」


大吾「まあそらそうやんな…」


その後もちょっと丈くんと会話続けてたら、
駿がぎゅっ…て俺の手ぇ握ってすりついて来た。
恭平のあの様子も俺と丈くんの会話も、段々怖くなってきたんかな。笑


丈「あ、駿ごめんな。変なとこ見せてもうて」


駿佑「……っ恭平、この後も怒られるん…？」


丈「あーー…まあ、そうやな。笑」


駿佑「あ、っぁの、きょーへえ、学校でも、いっぱいごめんなさいしとったし…！も、っもおはんせーしてると思うし、あんま厳しせんといてあげて…！」

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