大切な毎日 8

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恭平「ひっ……っっ……ぅ…っうえぇぇぇぇぇぇんっっ…！」


泣いたらもっと恥ずいって分かってはいるけど、
出てくる涙は中々止められへんねん。
しばらく泣いてたら、大吾くんが近くまで来ておれの背中をさすってくれた。


大吾「よしよし、大丈夫やで。どうしたん、パパに叱られちゃったん？」


恭平「っ……っっひっ…ひっぐ…！っふぇ、…っだぃごぐん〜っ…！」


大吾くんは駿のパパやけど、
優しい声に安心しすぎて思いっきり抱きついてもうた。
そのまま背中トントンされて、今すぐ寝れるくらい気持ちよかった。


大吾「駿、パパのバッグからハンカチ取って。…ありがと。恭平、お顔上げて」


大吾くんのハンカチで涙拭かれながら、
「なんで怒られたん？」って優しく聞かれた。


恭平「……っっ…がっこお…っろうかで、っっおにごっこ…っけんとと、おにごっこしてて、…っぶつかって、くらすのじょし、…っぅぇ…っけが…」


泣きすぎて自分でも何言うてるか分からんくらいの喋り方やのに、大吾くんはうんうんって頷きながら最後まで話聞いてくれて。
そら怒られるなぁ…って、ちょっと笑いながら。


大吾「それでお外出されちゃったん？」


恭平「んっ……っひっく……ちゃ、ぅ…っおれ、おれがっ…おしおき、にげたからぁぁ…」


大吾「そっかぁ、そら怖かったな。でも恭平、自分が悪いのちゃんと分かってるんやろ？」


恭平「…………っん、っ…ひくっ…」


大吾「ん、それなら大丈夫や。もう1回ちゃんとごめんなさいしてみよ。そしたら許してくれるかもしれへんよ？」


恭平「……っこわいぃ…」


大吾「大丈夫、俺も傍おったるから。ほら、手ぇ繋ご」


駿、いっつも『おれのパパ、まじで世界一怖いねん…』とか言うてるけど嘘やん。
大吾くん、ビビるくらい優しい。
おれのしゃっくり落ち着くまで、ずっと背中撫でてくれた。


大吾くんの手ぇ握って袖で涙拭いてたら、
大吾くんがおれの手握り返してインターホン押してくれた。


ほんなら、まだめっちゃ怖い顔したパパが出てきて


丈「…なに甘えてるん？」


ひっくい声でそんなん言われて、また涙が出そうやった。


大吾「まあまあ、丈くん。笑
…ほら恭平、なんかパパに言うことあるんやろ？」


恭平「ぅ…っ〜〜っ…！」

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