大切な毎日 8

… ページ21

【恭平side】


丈「そんなに反省できひんならええわ。しばらくそこおり」


恭平「いや、いやいやいややっっ…！！っぅ、うそやん、まって…！」


振り替えった瞬間には、もう扉は閉まっててガチャン！って勢いよく鍵まで閉められた。

ガチャガチャ必死にドアノブ動かすけど、ビクともせえへん。


恭平「お、とうさん…！いやや、そといややってぇ〜…！」


おれの今の格好は、ズボンもパンツも何も履いてへんお尻丸出し状態。
上に着てんのはお尻にかかるくらいダボダボしたパーカーやったから、ちょっと生地伸ばせばお尻は隠れるんやけど…何も履いてへん状態で外におんのが変な感じして、ほんまに恥ずかしい。

こんなん誰かに見られたら、お尻ペンペンされたってこと絶対丸分かりやし…！
パーカーの生地グイグイ引っ張ってお尻隠しながら、何回もドア叩いた。


恭平「いれて、っいれてやぁ…！っひっく…っうぅぅ〜っ…！」


恭平「ごめんなさぃ、っごめんなさぃ…！おし、、っはず、はずかしいってぇぇ…っひぅ…」


こんな大声で泣いてたら誰かに聞こえるかもしれへんのも、バレるかもしれへんのも分かっとる。

けど、このままやったら父さん絶対中に入れてくれへんし…


恭平「ぅぅぅ……っっひっ…ひっく…」


まだお尻はヒリヒリするし、
外の風がビュッッて吹くだけでも痛い。

こんなん、クラスの誰かに見られたらほんまに恥ずかしすぎてもう学校行けへん。
お尻叩かれて外出されてるとか、まじで絶対バレたない…！


そんなん思いながら玄関の扉何回も開けようとしてたら、


駿佑「えっ……恭平？」


恭平「ぇ、……っ〜〜っっ！？」


聞き覚えある声聞こえた思うたら、
家のフェンス越しに駿と大吾くんが手ぇ繋いでこっち見てた。


駿佑「え、ど、どうしたん…？」


恭平「…！！し、しゅん…な、なんで…！」


駿佑「パパと買い物行ってて…恭平、お尻ペンペンされたん？」


妙に感じる駿の視線の先を見たら、体制の問題でパーカーが捲れ上がっとっておれの尻が完全に見えてた。
急いでもう1回パーカーで隠してしゃがむけど、もう遅い。


やばい、見られたんが駿とは言えほんまに恥ずい……っもういやや…！！

恥ずかしすぎて顔がカァッて真っ赤なって、おれの目から涙がボロボロ零れた。

…→←…

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す