大切な毎日 8

… ページ19

足をモジモジ捩ってお尻をずらそうとしても、
そんなの関係無しに平手は降ってきて。
腰をがっちりと抱えられて、右にも左にも真ん中にも手形をつけられている。


丈「しかも女の子なんやろ？怪我したのが顔やったらどうすんねん。責任取れんのか！」


バチンッッ！！


恭平「いぃい"ッッッッひいぃぃいぃぃっっっ…っ〜〜っぅぅ…っうえぇぇぇっえぇええぇん…！っひっ…ひっぐ…っっごめんなさぁぁぃ〜！」


だからと言って別に男だったら良かったというわけではないけれど、人の顔に…しかも、女の子相手に怪我をさせてしまったわけで。
何も関係ない人を巻き込んで怪我をさせてしまった事実を、丈一郎はどうしても許せなかった。


そんな大激怒の父親の膝から今すぐ逃げたくて、
腰を浮かして何とか逃げ道を試みるけど


丈「さっきから逃げてばっかやな！！素直に反省することもできひんか？」


恭平「ぃぎゃぁっっ！？！っいぃぃぃぃぃぃっいだいぃっいだいぃぃっ！」


既にじんじん赤く染まったお尻の中でも、より濃い赤に跡がついたいっちばん痛いところ。
そこをぎゅうぅっと抓られて、恭平は涙を床にボタボタ垂らしながら全力で暴れた。


恭平「ごべんなざぃっっごめんなざぃぃぃ…！！っひっ…ぅ、っぐ…！っわあぁぁぁっっ…おし、っ…つねらんといてぇぇっ」


丈一郎の手が離れても、抓られたお尻の部分はじんじんと別の種類の痛みを主張している。
ひくひく泣きじゃくりながら手の甲でお尻をさするけど、その手もすぐ背中に押さえつけられて


恭平「やだっっ…いややぁぁ…っひぅぅ…っぅ…うぇ…」


顔をくしゃくしゃにして弱々しく首を横に振るけれど、


丈「嫌やあらへん。どんだけ悪いことした思うてんねん」


厳しく、冷たい目で見据えられたまま、


パァンッッ！！パァンッッ！！バチンッッッ！


恭平「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ………っわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっ」


火傷のような痛みが、
お尻全体にぶわっと広がった。


パァンッッパァンッッパァンッッパァンッッパァンッッ……


恭平「っっだぃっぃだぃっいだいぃぃぃっっ〜〜…！！っぅぇぇ……っもぉしまぜ、っ…っわあぁぁぁぁっっぃだいぃぃっいだいいぃぃぃっぅっ〜〜！っごめんなざいぃぃぃぃっ」


何度ごめんなさいを言っても止まない痛いお尻ペンペンに、恭平はもう限界だった。

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