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自分が怒られるのは嫌だが、和也が自分のせいで叱られて辛い目に合うなんて、親友として耐えられなかった。
謙杜は涙を溜めたまま、正直に告白して首を横に振った。
「…なにがほんまなん？」
「…っか、かいだん、あそんだっ……ひぃっ！」
パァンッ！と乾いた音がリビングに響き渡って、
謙杜も情けない声が出る。
うつ伏せのままズボン越しにお尻を叩かれたのだということを
理解した瞬間、謙杜の目から1つ涙が落ちた。
「ふえぇ…！」
「階段で遊んだらあかんって、何回も何回も言ったはずやけど？兄ちゃんに隠れてこそこそ遊んでたん？」
パシンッ パシンッ パシンッ
「っぅあ、や、やってぇ…！」
パァンッ！
「ふぇっ！っうあぁあん…！」
パァンッ！
「いたいぃっ！っうえぇえ…！」
パァンッ！
「うああああんごめんなさいぃーっ！」
膝の上じゃないから、丈一郎の体温も、匂いも、
何も確認することができない。
ただシーツを握りしめながら、お尻に降ってくる痛みに
耐えるだけ。
丈一郎がズボンに手をかけようとしたところで、
謙杜は首を横に振りながらズボンを必死に抑えた。
「い、いやぁっ、おしりやだッッ……！！」
「お約束破って階段で遊んだんは誰？危ないから止めやってずっと言っとったのに」
「ふえぇ、ごめんなさぃ、ごめんなさいぃ…！ひっく…もぉせえへんん…！」
あまりにも目に涙を溜めてうるうるさせながら上目遣いしてくる謙杜に、丈一郎も思わず手が止まってしまう。
そして、大きなため息をひとつ吐くと、謙杜のズボンから手を離した。
「何回も何回も言ったと思うねんけど、階段でふざけたりなんかしたらぜっったい怪我する。捻ったり骨折したりして、謙杜の大好きな鬼ごっこもサッカーも出来なくなるんよ。」
「っい、いやっ…！」
「嫌やろ？やったらもう絶対階段で遊んだらあかん。
次遊んだら100回ペンペンするからな？」
「っっ！！せ、せぇへん、もおせえへん…！」
そう返事をしてから、謙杜は逃げ出すように図鑑を持ってソファーから起き上がる。
そんな謙杜を追いかけようとしたが、止めた。
本来もっと叱らなければならないのに流石に甘すぎたかという気持ちと、でも次は100叩きって言っとるし流石にもうせえへんやろ…という気持ちが共存していたのだ。
大吾と丈一郎が次の日の学校で会った第一声が、
「やんちゃな弟を持つとお互い苦労するな」
でハモったのは、言うまでもない。
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みる(プロフ) - なっちさん» えっっ嬉しいです🥹!! 自分が叱られてるわけじゃないのにあまりにも丈パパが怖くて弟を庇ってあげる流星くんが書きたかったのでそう言っていただけてとても嬉しいです⸜❤︎⸝ (2022年11月5日 23時) (
レス) id: c56cd0c2e9 (このIDを非表示/違反報告)
なっち - 丈パパと駿くん&流星くん兄弟のお話めちゃくちゃツボでした☺️最初は被害者って感じだった流星くんが丈パパの厳しさに泣きながら腕を掴んで止めて、その後に駿くんに対してお兄ちゃんしてるのがもう可愛くて天最高ですね💕 (2022年11月4日 0時) (レス) id: a48f568836 (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - なっちさん» 本当ですか!!とても嬉しいです〜!!抱きついてしがみつきながらのお仕置きも良いですよね、、🥹⸜❤︎⸝ (2022年11月3日 21時) (レス) id: c56cd0c2e9 (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - 咲野さん» 咲野さんありがとうございます〜〜💙💚 えっっYouTubeの時にまで思い出してくれているなんて嬉しすぎますがそれは、、、🥹❣️ (2022年11月3日 21時) (レス) id: c56cd0c2e9 (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - らずべりーさん» わあ嬉しすぎます🥹❣️厳しい丈くん大好きで、、丈くんカーにするとやっぱりどうしても厳しくしちゃいがちなんですよね笑 (2022年11月3日 21時) (レス) id: c56cd0c2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みる | 作成日時：2022年10月19日 18時
