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謙杜を手を離して、和也は財布の中身を確認する。
「えーと.....うん、全然足りるな。あとクーポンがあったはずなんやけど...」
遊園地のチケットを取った際に貰った売店のクーポンを
財布から探し、すぐに出せるように財布の中を整理しておく。
少し時間がかかってしまい、和也は急いで財布を鞄の中にしまった。
「ごめんな謙杜お待たせ！.....え？」
謙杜と手を繋ごうと振り返った和也だが、
いつの間にか横にいたはずの謙杜の姿が無くなっていた。和也は顔を青ざめて、辺りを見渡す。
「謙杜！謙杜！？」
「ん？和也、どうしたん？」
トイレから戻ってきた丈一郎が、慌てている様子の和也に声をかける。和也は顔面蒼白のまま、丈一郎の服の裾を掴んだ。
「なぁ、どうしよう、いつの間にか謙杜おらんくて...！！」
「は！？手ぇ繋いでたんやないの！？」
「いや、繋いでて、でもお金出すからって、絶対離れないよう言っといたんやけど...！」
「取り敢えず探し行くぞ！！」
並んでいた列からすぐさま抜けて、2人は近いところから謙杜を探していく。子どもが多すぎて、かなり集中して探さないと謙杜との見分けがつかなそうだ。
「丈くん、そっちおった...！？」
「いや、おらんな...迷子センター行くか」
迷子センターに行くもそこに謙杜の姿は無く、
放送を流してもらっても見つかる気がしない。
あんなに可愛い謙杜のことだから、もしかしたら誘拐されているかもしれない。何か危険な目にあっているかもしれない。
どれだけ探しても見つからない状況に対して、
丈一郎と和也は生きた心地がしなかった。
「......あれ？謙杜...？」
立ち止まって遠くを見渡していたところ、
お土産が売っている売店にそれらしき姿が丈一郎の
目に入る。
2人は急いで売店に向かうと、謙杜も丁度こちらを振り返って駆けてきた。
「あ！丈くん、和くん、見て！謙杜これ欲しー！」
遊園地キャラクターのクマのぬいぐるみを抱えた謙杜が、ニコニコしながら兄ふたりに姿を見せる。
必死に歩き回って探していた和也と丈一郎は、そんな
呑気な状況の謙杜を息を切らして呆然と見つめた。
「謙杜、謙杜...！！はあ、よかったあぁあ...！！」
和也が泣きそうになりながら謙杜を思い切り抱きしめると、謙杜はポカンとした顔で頭にはてなマークを浮かべる。
何故2人がこんなに慌てているのか，自分が気づいてない裏でなにが起こっていたのか、謙杜は本気で分かっていないようだった。
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みる(プロフ) - ーさん» 本当ですか〜🥺❣️とても嬉しいです！ありがとうございます⸜❤︎⸝ (2022年10月26日 0時) (
レス) id: c56cd0c2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ー - 移行おめでとうございます。これからも楽しみにしてます！ (2022年10月23日 23時) (レス) id: 99eb6ad5a2 (このIDを非表示/違反報告)
咲野(プロフ) - この続きが見れるなんて逆に嬉しすぎます‼︎ (..◜ᴗ◝..)‼︎みる様信者なので♡♡2の方にもコメント書かさせて頂きます‼︎♡♡ (2022年10月21日 23時) (レス) id: b5109b0fce (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - 咲野さん» わあありがとうございます⸜❤︎⸝ そうなんです謙杜くんのおうちの方がやっぱり厳しいんです🥺笑 一緒にペンやばいです絶対書きたいです、、！案いただいても良いですか🥺❣️ (2022年10月21日 20時) (レス) id: c56cd0c2e9 (このIDを非表示/違反報告)
咲野(プロフ) - 移行おめでとうございます♡最初と最後のお話がリンクしてるの素敵です‼︎ (..◜ᴗ◝..)‼︎けんとくんのおうちの方がやっぱり厳しいですね笑笑一緒にペンされる日もあるのかなって妄想しちゃいます♡ (2022年10月19日 19時) (レス) id: b5109b0fce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みる | 作成日時：2022年10月11日 0時
