難しいお年頃(赤/橙) ページ19
大吾(大学生)お兄ちゃんと流星(中2)くん
リクエストありがとうございます( ¨̮ )︎︎♡
✿
「なあ、俺のワイシャツのボタン取れてんねんけど！はよ付けて！」
早朝から、リビングには流星の怒鳴り声が響く。
母親は食事の支度をしながら、困ったように流星と目を合わせた。
「えぇ、そんなん朝急に言われても無理やって。
昨日のうちに言うてくれれば…」
「〜〜っもうええ！！」
大西はワイシャツをクシャクシャに握りしめたまま、
思い切りリビングの扉を閉める。
「ご飯は！？」と母親の声が耳に届いてきたが、
大西は小さく舌打ちをして階段を登った。
ワイシャツのボタンが取れかかっていることには以前から気がついていたのに、今日の朝までそれを出さなかったのは流星本人だし、母親は何も悪くない。
流星は正直、ボタンなんてどうでも良かった。
ただ、母親に当たる口実がなんでも良いから欲しかっただけだった。
「あ〜〜、むっかつく……」
難しい年頃が故、今の流星は家族が鬱陶しくてしょうがなく、
家族がどんな行動をしても気に触るようだ。
特に、いつもオドオドと弱々しい母親に対しては、
日々苛立ちが増していた。最近はずっと母親に八つ当たりしてばかりで、酷い言葉遣いも目立っていた。
「なあ、流星？あのな…」
「ちょっ…！部屋入って来るなっていつも言ってるやん！！」
「あ、ご、ごめんな？でもな、あの…」
「……っ、言いたいことあんならはよ言ってって！」
「あのな、今日、大吾が帰ってくるんやって！
良かったなぁ、流星ずっと会いたがって…」
「はぁ？そんなん知らんし！そんなことでいちいち
話しかけんで！」
「でも、大吾も流星に会えるの楽しみって…」
「知らんって！俺もう行くから！」
ぶつかるように母親を押しのけて、流星は部屋を出る。
大吾というのは、流星の兄でありこの西畑家の長男だ。
2年前から大学進学と同時に大阪を出て東京に一人暮らししているのだが、明日から夏期休みに入るらしくこのタイミングで帰省してくるらしい。
流星は大吾のことが大好きで、一人暮らしを始めると告げられた時には酷く泣きじゃくった程だ。
しかし、今はそんなにはしゃぐ気分になれない。
大吾が帰ってくるのは内心嬉しいが、母親の前で素直に喜べなかったのだ。
「……はあ、めんどくさ……」
大西はイヤフォンで耳を塞いで、周りの音が聞こえないくらいの音量で音楽を流しながら、機嫌悪そうに歩くのだった。
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みる(プロフ) - ーさん» 本当ですか〜🥺❣️とても嬉しいです！ありがとうございます⸜❤︎⸝ (2022年10月26日 0時) (
レス) id: c56cd0c2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ー - 移行おめでとうございます。これからも楽しみにしてます！ (2022年10月23日 23時) (レス) id: 99eb6ad5a2 (このIDを非表示/違反報告)
咲野(プロフ) - この続きが見れるなんて逆に嬉しすぎます‼︎ (..◜ᴗ◝..)‼︎みる様信者なので♡♡2の方にもコメント書かさせて頂きます‼︎♡♡ (2022年10月21日 23時) (レス) id: b5109b0fce (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - 咲野さん» わあありがとうございます⸜❤︎⸝ そうなんです謙杜くんのおうちの方がやっぱり厳しいんです🥺笑 一緒にペンやばいです絶対書きたいです、、！案いただいても良いですか🥺❣️ (2022年10月21日 20時) (レス) id: c56cd0c2e9 (このIDを非表示/違反報告)
咲野(プロフ) - 移行おめでとうございます♡最初と最後のお話がリンクしてるの素敵です‼︎ (..◜ᴗ◝..)‼︎けんとくんのおうちの方がやっぱり厳しいですね笑笑一緒にペンされる日もあるのかなって妄想しちゃいます♡ (2022年10月19日 19時) (レス) id: b5109b0fce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みる | 作成日時：2022年10月11日 0時
