ねぇ…松本センセ…？【4】 (ページ43)

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Milktea【M】ページ43

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夏休みとは言っても

毎日学校には通わなければならず

普段と何ら変わりない日常だ。

バスケ部の顧問をしている相葉先生や

３年の担任である二宮先生と大野先生は

それこそ忙しそうではあるが

ゆる～い美術部の顧問をしている俺は

準備室でひとりの時間を過ごす事の方が多かった。

潤
『ぁ、そっか…』

紅茶を淹れるために立ち上がったが

その足は

そのまま外に向いた。

時間を持て余しているため

裏門からではなく少し遠回りをして

正門を抜けて外に出る。

桜並木は

空を隠すほどの緑が生い茂り。

蝉の声が耳をつんざく。

春とは

一味違った風景だった。

桜並木を出ると

隠れていた太陽が

これでもかと光線を浴びせる。

潤
『ひぃ……』

逃げ込むように入ったコンビニで

苦しかった呼吸を整えるように一息吐いた。

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潤
『あ…』

翔
「……なに」

雑誌を立ち読みしている櫻井を見つけ

ふと漏れた声に奴が反応を示した。

潤
『いや…別に』

そう言うと

櫻井は俺から視線を雑誌に戻す。

くだらないかも知れないが

何かを競い合っているワケでもない相手に

負けたような気がした。

潤
『部活か？あ、進路相談か』

目を逸らした櫻井の視線が俺に戻る。

翔
「俺、私服でしょ？」

潤
『うち、この辺なの？』

実のない会話を

「翔」

入って来た女が阻む。

「誰？」

翔
「せんせー」

櫻井は

Aでもなく、交差点で見かけた人物でもない女と店を出て行く。

潤
『……自暴自棄ってヤツか？』

それとも

モテるオトコの日常ってヤツか。

どっちでもいい。

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潤
『どうしたの
ん今？コンビニ』

今Aは

俺と繋がっている。

肩に携帯を挟んで

ミルクティーと弁当をレジに置いた。

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