ねぇ…松本センセ…？【4】 (ページ17)

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Sakurai【M】ページ17

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雅紀
「とりあえずご飯食べて…」

二宮先生のバイクと

俺の車は

校内の駐車場に置いたまま

ぞろぞろと門を出て

駅の向かいに歩いていると

相葉先生が振り返った。

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雅紀
「松本せんせ、何が好きですか？」

潤
『辛い物以外なら
何でも大丈夫ですけど…
好きなのはイタリアン…とかですかね』

智
「あぁ、いいね。イタリアン」

和也
「だったら…アソコ行く？」

俺の横を歩いてた二宮先生が

相葉先生に聞いた。

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雅紀
「アソコかぁ……」

少し渋った相葉先生だったけど

和也
「ほんじゃ他知ってんの？」

智
「いーじゃん、アソコで。美味しいし」

雅紀
「まぁいいけど……」

二宮先生と大野先生が押し切り

どうやら食事の場所は

アソコとやらに決まったらしかった。

上りの電車に乗って

みっつめの駅で降りて

繁華街をしばらく歩くと

トリコロールを掲げた

ガラス張りの洒落た店に着いた。

高級すぎず

チープすぎず

堅すぎず

砕けすぎない

雰囲気ある店内。

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智
「イイ感じでしょ？
今度彼女、連れてきてあげたらどうですか？」

レンガ造りの壁に

並んだワインボトルや

高い吹き抜け

落ち着いた照明

Aと来るには

丁度いい感じかもしれない…

彼女と言われ、真っ先に

婚約者ではなく

Aを思い出したことに

何の違和感も覚えることなく

潤
『そうですね』

辺りを見渡しながら

大野先生に相づちを打った。

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”いらっしゃいませ”

和也
「おう！」

雅紀
「相変わらず似合ってんね
その制服！」

”なんだよ…オマエらかよ…”

やけに馴れ馴れしい先生たちと

店員の失礼な口ぶりは

嫌でも耳に入ったので

和也
「なんだとはなんだよ！」

雅紀
「先生に向かってオマエらとか言うな！」

壁に飾られた絵画から

そこに視線を移す。

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潤
『ぇ…？』

智
「松本先生知ってるかな

あれ、うちの生徒」

知ってるも何も…

俺たちを出迎えたのは

白いシャツに黒ベスト姿の

櫻井だった。

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