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1節 閑散とした廃都市 ページ2

再びぐだ子一行はギリシャの地に降り立つ。

ぐだ子「しかし……これからどうすればいいの?」
マシュ「こうも地平に広がるだけの大地では情報収集もできませんね……」

アテナ「いえ、ここから南の当たりに大きな街があります。」
マシュ「本当ですか!」

イスカンダル「…むっ?待たれよアテナ神。余の記憶が正しければ南にあるのは確か……」

メディア「”アテネ”ね。」
マシュ「アテネってたしか、ギリシャの都市でしたよね。それと…アテナ神の…」

アテナ「ええ、私の守護する国です。」
ぐだ子「オリンピックがあったよね!」
マシュ「はい!それに、あの有名なパルテノン神殿もある場所でもありますね!」
アテナ「そんなに立派なものでは無いですがね。」





マシュ「……という事で、特に大事はなく都心アテネには辿り着けましたが……。」
ぐた子「…これって……。」

カルデア一同は驚きを隠せないでいた。
それもその筈、目の前に広がる光景は、自身が想像していたものとは遥かにかけ離れたものであったからだ。

都心であるからには、当然人で埋め尽くされるであろう市場路は、凄く閑散としていた。
店も出ておらず、何日もたったせいで腐敗してしまった果実には虫が集っていた。

人一人もいない。
ここには生きる者などいない様な、ただ風の吹く音しか聞き取れない状況であった。


ペンテシレイア「…酷いの…一言に尽きるな。」
イスカンダル「うぅむ…」

メディア「疫病でも蔓延したのかしらね。」

メデューサ「私が知っている中ではこんな事まず有り得ません。
アテナ神!これは一体…」

アテナ「……全ては、ギリシャの大聖杯による惨劇です。」
マシュ「そんな!」
ぐた子「……っ」

アテナ「…確かに、ここは都心アテネ。
ほんの数日前までは皆さんが思う様な、商人が客に新鮮な果実をたたき売りにし、ストリートコンサートやダンスなどで賑わっていました。

しかし、大聖杯により唐突な疫病感染。
かかったその数時間後には死に至り、防ぐことは皆無。
財力のあるものは、いち早くアテネから飛び出し、無いものは死に絶えた……。
たちまち、ここは廃都市と化しました。」

ぐた子「そんな、……誰か生存者はいないの?」

アテナ「居るには居ます。疫病にまだ感染していない者は私の神殿で保護しています。
私も多忙故に、まだ安全確保がままならない状況になってしまってて…。」
ぐた子「…そうなんだ。」
マシュ「早く、ここに賑わいが戻ってほしいですね。」

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┗(サ∀ク*)┓≡З(プロフ) - ローズさん» はい!古代の神話で番外編として出したのですが、続きを見たいと言ってくださったので書こうかと思い! (2017年12月21日 18時) (レス) id: 78d84f426d (このIDを非表示/違反報告)
ローズ - 新作ですか?応援してます!頑張って下さい! (2017年12月20日 5時) (レス) id: a6396ca631 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:┗(サ∀ク*)┓≡З | 作成日時:2017年11月2日 23時

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