次男の憂鬱 ページ2
とある一軒屋の早朝。
誰も起きてないことを確認した次男、ユンギはこっそり起き上がると隣で眠る弟を起こさないように慎重に部屋を出ていく。
YG「…ふぅ」
彼が向かったのは洗面所だった。
戸棚からこっそりとあるものを取り出して、それに乗る。
これは、兄弟にも、育て親のAにも内緒の次男の日課だ。
ーーーピピ
出た数値を見て、次男はただ溜め息をつく、
YG「…マジかよ。」
音を立てないようにまた戸棚に戻しながら、
小声で幻滅した声をあげた、その時、
JH「ヒョン？？早いんだね、珍しく」
YG「！？！」
声にならない叫びと急に現れた弟への驚きで思ったよりも大きい反応をしてしまうユンギ。そんか彼の様子に四男はその大きな目をキョトンとさせた。
ーー畜生、このまま部屋に戻って二度寝しようと思ってたのに…
次男ユンギは兄弟内でもトップを争うくらい朝が苦手だ。
けれど最近の彼はそんな己にも負けずに誰よりも早起きをしている。そして彼の「日課」を終わらせると、兄弟に悟られないように何事も無く二度寝をするのだ。
YG「その、なんだ…き、昨日はよく眠れたんだよ」
JH「へぇ。…作詞作曲結構はかどっていましたもんね！！」
ーーよかった。ホソガの人の良さに救われた。
自分の兄の心の葛藤をよそに、ホソガは鼻歌を歌いながら洗面所の奥にあるトイレへと向かった。
ホソガが起きたことから、ユンギはキッチンの方から音が聞こえることに気がついた。そして、自分の今日の運の悪さにまた溜め息をこぼしてしまう。
「みんなーーー！起きなさーい！朝ごはんできたよーー！」
キッチンにいるであろう、彼が予想していた人物の声がキッチンから聞こえた。
YG「ったく…今日に限ってなんでAまで早起きしてんだよ。」
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作者名：ねいたこひょん | 作成日時：2017年11月18日 2時
