どうも、悪女の友達です。[歌い手]

９話　綺麗だね ページ11

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雪ウサギを連想させるこの美青年は、真っ白なサラサラな髪に雪のように白い肌。赤い瞳は全体的に白いこともあってか、印象深い。そして…



「あのー？先輩」



『…！。ごめん、ごめん。相川くん綺麗だからつい見惚れちゃった〜。』



綺麗だ。じろじろと見てしまったので冗談交じりに思ったことを素直に伝えると、相川くんは少しだけ照れた表情を浮かべ、ありがとうございますとなぜか感謝された。



『うんん。本当のことだからね。
　 ところで保健室にお医者さんと看護師さんいないみたいだけど、どこにいるか知らないー？』



先ほど急いで生徒会室に向かおうとしたが、よくよく考えてみたら世話になったのに何も言わずに出ていくのは失礼だろう。それに勝手に出て行って私がいなくなっていたらいろいろと面倒だろうし。



「"用事があるから、帰ってくるまでここお願いっ！"てさっき僕に頼んで出ていきましたよ。」



貴族令息に…しかもこの学園で王子様と呼ばれる彼に任せるとは。お医者さん達なかなか肝がすわってる…。
うーん。さっきってことは暫く帰ってこないってことかな。



『相川くん。お願いがあるんだけどね、お医者さん達帰ってきたら"斉藤は回復して帰りました"って伝えてくれないかな？』



「いいですけど、もう大丈夫なんですか？さっきよろけてましたけど…。」



『うん、大丈夫だよー。』



いつものようにへらりと笑い、お願いねと合唱した。



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学園案内一部抜粋
　もしものときすぐに対処できるように保健室には看護師さんとお医者様が一名ずつ待機しております。

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