Neighbour -YS- 02

2-3.お客様 ページ3

「いらっしゃいま…せ」

DH「こんばんはー予約なしに来ちゃった」

「あ、いえ…すぐ個室ご用意しますね」

DH「ありがと」



子犬のように人懐っこい笑顔をしたドンへさんの隣で、
なんとも言いがたい表情のウニョクさん。


EH「…ごめんね突然…」

私にしか聞こえない小さな声でそう言って、眉毛をさげてる。



彼が…ウニョクさんが、私の事を気に入らなかったわけじゃない、
そうわかってから、少しだけ心が軽くなったのは事実。



私が担当した人で、2回めがなかったのはウニョクさんだけだった。

だから…満足されなかったんだと、心のどこかでショックを受けていた。

あの仕事に誇りを持っていたわけではないけれど、
人間、嫌われるより好かれていたい…それと同じだと思う。





個室に着くと安心したように帽子を取る2人。



EH「…ありがと。 Aさんのおすすめでお願いしていいかな？こないだはどれも美味しかったから。」


そう照れるように早口に私に言うウニョクさん。
お店のお料理が気に入ってもらえたのは素直に嬉しい。



今日のおばんざいから3.4種類と、
昨日から始まった豆乳鍋を用意した。

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