2-31.儚く覚める ページ31
正直、行くべきかすら迷った。
言えなかった事はもちろん謝りたいのだけれど、
一緒に買い物をしたりするのは、
この状況じゃ気まずすぎるから。
やっぱり私だけ買いに行きます、そう伝えたくて、
「イェソンさん…私」そう話しかけると、
運転席から伸びてきた右手が私の左手を包んだ。
その手は柔らかく包むというわけではなく、
ギュッと、離さない…そう言っているかのようで。
…胸が苦しくなる。
YS 「買い物は…郊外のスーパーでもいい？
すこし駅から離れた…」
「あ、もちろんです。スーパーならどこでも…。
あの本当に買い物一緒に…？」
YS「憧れ…なんだ// 女の子とさ、買い出しとか」
え…？
思わず彼を見ると、照れたように微笑んで、
ね、付き合ってよ。そう言った。
その顔は、…事実を知った顔には思えなくて。
はにかんだ少年のように見える…。
私が知ってる事をまだ知らないのかもしれない。
それでも…今日、私から話すべきよね。
スーパーについても終始、
サングラスの下の表情は笑って見えた。
楽しそうに食材を選び、私に話しかけてた。
ハタからみればカップルに見えたかもしれないほどに穏やかな時間だった。
持ってきたジュートバッグ2つに食材を詰め込んで、
家路へと走らせる車。
その車内ではソロアルバムの曲を口ずさむイェソンさん。
…贅沢な時間。
普段きいているこの曲を、本人が車で歌ってるなんて。
この幸せな時間は…もうすぐ儚く目を覚ます。
ガチャ
YS「寒いだろ？今温かい飲み物いれるから」
「…あ、あの、イェソンさん」
YS「ん？…………A…？」
私の表情に、何かあると悟ったイェソンさん…。
「もう………今夜これっきりで……いいですか？」
YS「え……A？あ、会えないなんてそんなの嫌…
A！？…A何して？！」
ニットをたくし上げ、下着姿を彼の前に晒す。
私の事を実は知っていたんならきっと、
体も受け入れてくれるから…。
2-32.いい展開じゃない-YS-→←2-30.ゆっくり話そう-YS-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 180人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃ☆(プロフ) - ふぁとまさん» お付き合いありがとうございました！拙い文章でつまずきそうに何度もなりましたがゴールですw 萌え萌えTimeは妄想が膨らめば例の短編で書くかも？ですw (2021年1月5日 17時) (
レス) id: 8a20d7ee05 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁとま(プロフ) - ゴールお疲れ様でした。めっちゃ楽しみにしてました。誠実兄さんサイコーです。もちっと萌え萌えTimeあってもと思ったけど脳内で妄想しますね (2021年1月5日 16時) (レス) id: a49c2de03c (このIDを非表示/違反報告)
みぃ☆(プロフ) - みんははさん» 最後までお付き合いありがとうございます！ きっとすんごいんだと思います← (2021年1月5日 16時) (レス) id: 8a20d7ee05 (このIDを非表示/違反報告)
みんはは(プロフ) - 完結おめでとうございます。むふふタイム楽しみにしてたけどこのまま脳内であれやこれや楽しむことにしますね(^^) (2021年1月5日 16時) (レス) id: bf5897c69c (このIDを非表示/違反報告)
みぃ☆(プロフ) - みんははさん» 慎重になりすぎちゃうカップルも無事進めそうですね^^ (2020年12月29日 19時) (レス) id: 8a20d7ee05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぃ★
| 作成日時：2020年11月27日 20時
