electrification 2 【MIU404】 (ページ35)

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伊「ガマさーん、お邪魔しまーす」

志『「お邪魔します」』

家に入るとガマさんと留学生のフォンさんがいた

志「はじめまして、志摩一未と申します」

『AAと申します、よろしくお願いします』

蒲「あぁ...志摩さんとAさんのことは伊吹から聞いてるよ」

『そうなんですね』

蒲「うん、とても頼りになる相棒って言ってる」

『ふふっ、私も伊吹さんはとても頼りになる相棒です...ねぇ、志摩さん？笑』

志「あぁ」

蒲「お茶を入れよう、」

志「いえ、自分がやります」

蒲「えっ？」

志「足、大丈夫ですか？あれ、」

確かに志摩さんの目線の先には高齢者用の手押し車がある

蒲「...ああ、あれは家内の。亡くなってから半年経つのに捨てられなくて...座って」

志『「ありがとうございます」』

．

志「外国人の受け入れ、市のボランティアですよね？...また受け入れるんですか？」

蒲「いや、一旦やめようかと思ってる」

伊「えっ、やめるの？」

蒲「サビだらけで悲鳴上げてんだよ...体も頭も」

伊「いやいやいや、まだまだ若いでしょ～」

伊吹さんとガマさんの会話の様子から随分と仲が良さそうで、親子のようだ。

蒲「...霧がかかったみたいにぼんやりするんだ...もうずーっと麗子の笑った顔が思い出せない」

「...」

蒲「あっ、何を聞きに来たんだっけ？」

『ああ、堀内のことです、』

蒲「...ああ、覚えているよ、堀内。人懐っこいやつだった...この傷害事件の時は取り調べで心入れ替えるって泣いて泣いて謝って 2年くらって出所して、新しい職場で窃盗事件を起こして姿をくらました。逃げた先で...障害を起こした」

志「そこで5年服役」

伊「なんで再犯しちゃうかなあ」

蒲「小心者なのにカッとなりやすい男だった。今思えばカウンセリングに引き渡す領域だったかもな」

『最後に働いていたパチンコ店でもトラブルになっています...堀内にギャンブル癖はありましたか？』

蒲「...そういえばギャンブル絡みでもめたっていう話があったなあ」

伊「えっ？」

蒲「あの時の相手は...出てこない」

伊「ガマさん、今めっちゃ大事なとこ！ねっ？笑」

蒲「うーん...」

伊「ファイト、頑張って！」

､､､部屋の片隅に薬があった