electrification 2 【MIU404】 (ページ13)

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Side 伊吹

陣馬さんも何か知っているのではないかと居酒屋に行くと、案の定酔っ払っている陣馬さんがいた。

事件があった日はタリウム事件の南田弓子が逃げた日で人手が足りず、現場には陣馬さんと隊長が最初に行ったらしい。

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志「何度かけても電話に出なくて、様子を見に来たんです､､､そしたら、この状態で」

香坂からは酒の匂いがした。

志「グレングリアン､､､スコットランドのウイスキーです」

桔「なんで分かるの？」

なぜウイスキーの名前まで分かるのかは何も答えず、志摩はビルの階段を見上げた。

志「､､､転落死のように見えますね」

3人で階段を見上げていると、急いでやって来たのはAで、倒れている香坂を見ると、膝から崩れ落ちた。

桔「A、大丈夫!?」

陣「おい、A!!!」

『､､､こ、香坂さん､､､なんですか？』

志「...」

『香坂さん!!!､､､嘘って言ってくださいよ!!! 死んでないんですよね!!!､､､ねぇ、香坂さん、』

桔「A、落ち着いて、」

『落ち着けるわけないじゃないですか！､､､だって､､､』

桔梗はパニックになって泣いている嬢ちゃんをずっと抱きしめていた。

志摩と屋上へ行くと、もう片方だけあった靴､､､そしてグレングリアン

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それだけ言うと、陣馬さんは眠ってしまった。

伊「､､､ん？Aちゃんは香坂のことを知っていたの？」

九「Aさん、刈谷さんとバディを組んでいたらしくて、」

伊「えっ？あのハゲ？」

九「そうです､､､って、伊吹さん、あの人の前でそんなこと言っちゃあダメですよ」

伊「え、でもハゲてるよね？あのおじさん」

九「まぁ、そうですけど､」

陣「刈谷とバディを組んでいた嬢ちゃんはすごい精神的にも体力的にも疲れていて、年齢が近かった香坂に愚痴をこぼしたりとか､､､よく話をしていたらしい。兄妹みたいに仲が良かった」

伊「ふーん、」

九「そういえば､志摩さんが言ってました､､､”人は誰でも何かのスイッチで進む道を間違えてしまう。人によって障害物の数は違う...正しい道に戻れる人もいれば取り返しがつかなくなる人もいる誰と出会うか、出会わないか。この人の行く先を変えるスイッチは何か”って」

伊「...」

九「志摩さんは道を踏み外してしまった...何かのスイッチで」