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.(1からの続き) ページ2

Side 伊吹







 「おい、手ぇ挙げろ。後ろのやつも、死にたくないなら手ぇ挙げろ」









まさか予想もしなかったことが起こるとは、









頭の中で冷静に考えようとするのにそれとは裏腹に焦ってしまう俺とは違って銃を突きつけられているAちゃんはやけに冷静だ









喉付近に銃があるのにゆっくりと銃を持っている男の方に静かに向いた









 「死にたいのか!手ぇ挙げろ!」









男はAちゃんが慌てたり騒いだりするのかと思っていたのだろうか、男のほうが焦っている









男が震えながら持っている銃の銃口を手で塞ぎ、そのまま胸元に持っていった。









 『、、、今撃てば暴発してお互いに死ぬ。』

 「お前の手がぶっ飛ぶだけだよ!」

 『警察官の私の方が銃に詳しい』

 「噓だ!」

 『じゃあ撃てば?』









いつもの笑顔と違う。








今までに見たこともないような冷たい目をしている









 『、、、いいよ、私は』









そのまま自分の額に銃を持っていきながら笑顔を作っているAちゃんを見たのは、時が止まっているかのように嫌なほど長く感じた









銃のロックを解除する男が聞こえ、すぐに止めないとという思いで男を蹴った









その後すぐにやってきた他の警察官に男の身柄を引き渡し、さっきのことで怒りが沸き上がった俺はAちゃんの胸ぐらを掴むしかなかった

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作者名:ねごと。 | 作成日時:2020年10月26日 0時

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