あの子はカメレオン 3

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綾野 side.






ご飯は順調に進んでいったけれど佐藤さんがやっぱり嫌な予感がしている。



Aに対する雰囲気が完全に好意を持っているような感じ







『すみません､､､お手洗い行ってきます』

「おー、了解」







佐藤さんと2人きりで、Aが居なくなるとちょっとつまらなさそう






「最近 Aちゃんとよく一緒だよね」

綾「ええ、そうですけど、」

「そう...」







．






「あ、ごめんちょっと電話が来たから席外すね」

綾「あー...分かりました」







数分経つのにAも佐藤さんも戻ってこない。


佐藤さんが長電話をしていて戻ってこないならまだしも、Aが5分ぐらい居なくなるのはおかしい。



ちょっと嫌な感じがしてお手洗いの方に行ってみることにした







．





A side.






お手洗いから出てきて戻ろうとした時。






「Aちゃん」

『あ、佐藤さんもお手洗いですか？』

「いや、違うよ」

『どうしたんですか？』

「美味しいお酒があるところ知ってるんだけど、後で行かない？」

『え？...あ、美味しいお酒、ですか』

「うん、そうそう」

『いいですね、剛くんも好きだと思います』

「違うよー...2人で、行かない？」

『え？...いやー､､､ちょっと、』

「なんで？2人だと嫌なの？」

『あ、いや､､､え、何するんですか』





” 2人きりで ” という言葉に嫌な予感がし、どうやって逃げ切ろうか考えていると突然手首を掴まれた





「なんでさ、そんなに避けるわけ？」

『いや...避けてませんけど』

「じゃあなんでダメなの？」

『え？...あの、とにかく手を離してください』

「Aちゃんが行くって言ってくれたら離すよ」

『あの、痛いです』






私が痛いと言ったのにもっときつく締めてくる







綾「何してるんですか」

「え？」

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