あの子はカメレオン 2

休日。（req） ページ25

side A







『さーて、今日は何をしようかな〜』









クリスマスまであと少しだし、年末ということもあって世間は何かと忙しい。












いつもの休日よりちょっとはやく起きて久しぶりに服を買いに行こうかと考えている私は、実はここ最近はありがたいことにほぼ毎日、朝から夜遅くまで仕事で。







けれど今日は誕生日まであと少しという私に「1日ぐらいは休んで欲しい」とまゆみさん(事務所の社長さん)からいただいた貴重な休み。









とりあえず溜まっていた洗濯物を干し終わると電話が来た。









電話は、いつものあの人。




中「もしもーし、俺だよ、おれおれ。」

『､､､オレオレ詐欺なら切りますよ？笑』

中「えー、ほんと？」

『嘘ですって笑』

中「んふふ。実はAが今日は休みってことをまゆみさんから聞いちゃったんだけど。」

『情報がはやいなぁ、笑』

中「そりゃあAのスケジュールは把握済みだよ？笑」

『ふふっ､､､倫也くんは仕事ですか？』

中「って思うじゃん？笑､､､でも今日は休み」

『へー、珍しい』

中「俺もまゆみさんから ”誕生日まであと少しなんだから今日ぐらい休みなさい” って言われた」

『やっぱりまゆみさん優しいなぁ、』

中「てことでさ」

『え？』

中「今日は用事ある？」

『､､､まぁ、服を買いに行こうかと、』

中「1人？」

『はい』

中「じゃあ、俺と行かない？」

『､､､ん？』

中「俺もさ、買い物行きたかったし」

『そうなんですか？』

中「そうそう。しかも桃李に結婚祝いのプレゼント、買った？」

『今日買いに行くつもりです、』

中「じゃあ決まり〜」

『え､､､倫也くん、休日なのに私といいんですか？』

中「むしろAとがいいの。しかも夜ご飯は俺の友達がやってる居酒屋さんとかどう？お酒、色んな種類があるよ」

『､､､！ 行きます!!!』

中「んふふ。じゃあ、Aの家に迎えに行くね」









お酒につられた、なんて言えるわけが無いけど倫也くんに見破られてそう。

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