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きゅう 。 ページ9
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｢で、どうやってそのドジ力身に付けるつもり？｣
放課後、
凛といつものように近くのカフェに寄る。
｢とりあえずは祐基先輩を観察してみようと思う｣
｢ストーカーになるつもりね｣
｢違うよ！人聞き悪いこと言わないでよ｣
｢いやぁ、あんたって意外とバカだよね｣
｢えっ、どういうこと｣
｢発想がバカ｣
我ながらいい考えだと思ったけどなぁ…
｢第一、ドジって身に付けるものじゃないでしょ？｣
｢それはそうだけど…｣
｢意識されたドジほどウザいものはない｣
｢そ、そこまで？！｣
｢愛嬌は必要かもしれないけど、
無理にドジになろうなんて思わない方がいいよ｣
｢そっか…｣
目の前のオレンジジュースをすする。
｢まぁ、祐基先輩を観察するのはいいんじゃない？
あの人、人を惹き付ける才能はありそうだし｣
｢なるほど…そうだね。そうしてみる｣
ドジ力はあっけなく否定されたけど、
祐基先輩を参考にするっていうのは変わらず
続行することにした。
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作者名：ゆ き の こ 。 | 作成日時：2016年2月18日 0時
