よん × じゅう + さん 。 ページ43
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祐基 side
｢えっ、Aちゃんをデートに誘った？｣
｢うんっ！｣
｢それでAちゃんは？｣
｢行くって言ってくれた｣
｢やったじゃん｣
そう、俺、村田祐基は、
昨日の帰り道に
Aちゃんをデートに誘った。
｢お前頑張ったなw｣
｢めっちゃくちゃ緊張したから！！｣
｢その様子が目に浮かぶわ｣
｢でさ、どこ行ったらいいと思う？｣
｢それ俺に聞く？｣
｢稜雅なら恋愛ゲーム系の攻略してそうだから、
わかるかなって｣
｢祐基。俺に対するイメージ間違ってる｣
だって稜雅、アイドルの音ゲーにハマってるから、
その勢いでそっちもやってるかなって思うじゃん！
｢いや、んー、でもさ？
まだ付き合ってるわけじゃないじゃん？｣
｢うん…｣
｢だから、遊園地とかは気まずいと思う｣
｢どこがいいかなぁ…｣
｢気兼ねなく楽しめる所だな｣
｢うーん…｣
｢祐基が好きなことは？｣
｢身体動かすこと｣
｢それじゃん｣
ひらめいた！みたいな顔をする稜雅。
俺にはさっぱりなんだけど…
｢一緒にスポーツとかすればいいじゃん｣
｢スポーツ？｣
｢ほら、今そういう施設色々あんじゃん？｣
｢あぁ〜なるほど！｣
｢そこで、スポーツが苦手なAちゃんに教えつつ、
カッコイイ所見せれば完璧｣
｢稜雅、天才…｣
自分の中で段々と固まってくるデートプラン。
Aちゃんは楽しんでくれるかな…？
楽しみな気持ちと少し不安な気持ちが入り交じる。
｢頑張れよ、祐基｣
そう言って目の前で微笑む稜雅。
俺の幼なじみかっこよすぎる。
早く凛ちゃんとくっついて欲しいなぁ、
なんて思った。
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作者名：ゆ き の こ 。 | 作成日時：2016年2月18日 0時
