よん × じゅう 。 ページ40
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分からない所は凛に聞いて
順調に進んでいる勉強。
稜雅先輩も参考書を広げて
黙々と勉強している。
｢ちょ、祐基寝てる？｣
｢寝てる、みたいです…｣
横を見れば、
机に突っ伏して寝息を立てる祐基先輩。
｢ったく…言い出しっぺが寝るなっての｣
と、言いながらも
ブランケットを祐基先輩に掛ける稜雅先輩。
なんて紳士な人なんだ…
｢祐基先輩、気持ち良さそうだね｣
｢うん、よく寝てる…｣
すやすやと眠る祐基先輩は
すごく気持ちよさそうな様子。
ブランケットも気持ちよさそうだし。
｢俺、つまめる物取ってくる｣
｢あ、お手伝いします｣
｢マジで？｣
｢ご迷惑じゃなければ…｣
｢じゃあ着いてきて｣
稜雅先輩の後について行く凛。
すごい、積極的だ…
私も一旦勉強をやめて
大きく伸びをする。
｢祐基先輩よく寝てるなぁ〜｣
伏せられたまつ毛がすごく長い。
これ爪楊枝乗るんじゃ…
そっと指先でまつ毛に触れる。
｢ん…｣
すると、うっすらと目を開ける祐基先輩。
慌てて手を引っ込める。
｢Aちゃん？｣
｢は、はいっ｣
｢可愛い｣
そう言って緩やかに微笑み、
私の頬にそっと触れる。
その瞬間、顔に一気に熱が集まるのが分かった。
ドクンドクンと高鳴る鼓動。
まるでそこだけ時間が止まったみたいだった。
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よん × じゅう + いち 。→←さん × じゅう + きゅう 。
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作者名：ゆ き の こ 。 | 作成日時：2016年2月18日 0時
