さん × じゅう + はち 。 ページ38
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4日間に渡って行われたクラスマッチは
3年5組が総合優勝を勝ち取り、幕を閉じた。
そして始まる、
夏休み前の地獄の定期考査。
｢数学どうしよう｣
｢あんた他はいいのに、数学だけ壊滅的だもんね｣
｢赤点回避しなきゃ…｣
｢まぁ、何とかなるでしょ｣
｢ならないよ〜！あぁ〜！｣
｢分かんないとこあったら、教えてあげるから｣
｢さすが凛様！！！！｣
私の親友はなんたって
こんなに素晴らしいんだろう。
早く稜雅先輩と結ばれることを祈るばかりだ。
｢あぁ〜テストやばい〜｣
｢くっ…その名を出すな…｣
どうやらテストがやばい人が
ここにも2名。
｢とりあえず赤点回避だ〜…｣
｢平常点頼み込んどくしかねぇ…！！｣
｢そういえば2人とも、
進路ってどうなってるんですか？｣
｢俺はダンス出来る学校に行こうと思ってる｣
｢俺はプログラミング系の学校かな｣
意外ともう決まってたんだ…
もっとどうしよう〜ってなってるものだと
勝手に思ってた…
｢だから、俺はテストよりもダンス！！｣
｢俺はテストよりもパソコン！！｣
｢ってわけなんだよね〜稜雅？｣
｢そういうことなんだよな〜祐基？｣
｢いや、テストは頑張んないと｣
｢卒業出来なくなっちゃいますよ…？｣
私達2人の言葉にガックリと肩を落とす2人。
そして、ふと何か思いついた様に
顔を上げる祐基先輩。
｢みんなで勉強しよう｣
｢え？｣
｢みんなで勉強会したい！いや、する！｣
突然の祐基先輩の提案に
ポカンな私達3人。
でも、勉強会ってちょっと憧れだった。
やってみたいかもしれない…
.
さん × じゅう + きゅう 。→←さん × じゅう + なな 。
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作者名：ゆ き の こ 。 | 作成日時：2016年2月18日 0時
