さん × じゅう + さん 。 ページ33
.
｢私達の試合は…一試合目だ｣
｢しょっぱな？！｣
｢うん。しかも、これ勝ったら…次は3年5組だ…｣
｢えぇ…｣
｢ま、とりあえず目の前の試合に集中しよ｣
｢そうだね、そうしよう｣
試合前は緊張するけど、
腕にはあのリストバンドがあって
それを見れば心を落ち着かせることが出来た。
｢Aがんばろうね｣
｢うん！｣
試合は昨日よりも楽に勝てて、
体力は十分に温存出来た。
次は3年5組か…
祐基先輩と稜雅先輩のクラス…
｢想像しただけで緊張してきた｣
｢大丈夫？｣
｢いや、やばいです…って、祐基先輩！｣
｢深刻な顔してたからどうしたのかなーって｣
｢実は私達、次の試合で3年5組とあたるんです…｣
｢3年5組って…俺らのクラス？！｣
｢そうなんです…｣
トーナメント表を凝視する祐基先輩。
そりゃあ、そうなるよね…
｢この場合は…、稜雅！｣
｢なに？｣
｢どっちの応援… 、する？｣
｢待ってどういうこと？w｣
｢Aちゃん達のバレー、
次の試合で俺達のクラスとあたるんだって！｣
｢うわ、まじかぁ…｣
トーナメント表の前で
うんうんと唸る2人。
｢いや、先輩達は先輩達のクラス応援してください！｣
｢えぇ〜でもさぁ…｣
｢私にはコレがあるので大丈夫です｣
腕のリストバンドを見せる。
すると、顔をクシャっとさせて
いつもの可愛い笑顔で笑った。
｢心ではめっちゃ応援してるから！｣
｢ありがとうございます｣
私が頑張るにはその言葉だけで充分だった。
凛と一緒だし、頑張ろう！
.
さん × じゅう + よん 。→←さん × じゅう + に 。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 286人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆ き の こ 。 | 作成日時：2016年2月18日 0時
