さん × じゅう + に 。 ページ32
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「それじゃあ、明日も頑張ってください」
「Aちゃんも頑張ってね」
「はい」
「あ、あのさ」
「はい?」
「今日、LINE送ってもいい?」
「もちろん、いいですよ」
「やった〜!じゃあ、また後でね!ばいはい」
「さよなら」
家の近くの丁字路で祐基先輩と分かれ、
自分の家までの少しの距離を歩く。
すると、携帯がメッセージを受信する。
「祐基先輩…早い…(笑)」
"気をつけてね〜(((o(*゚▽゚*)o)))"
っていう文章だけだけど、
心做しか嬉しくなっている自分がいた。
「よそ見は危ないのに…」
と言いつつ、
自分も携帯見てるから人のこと言えないか。
"転ばないでくださいね〜!"って一応返信すると、
すぐに"うん!(≧▽≦)ゞ"って返信が来て、
また可愛いなぁって思ってしまう。
文字を打つ時にふいに見えた自分の右腕。
そこには赤のリストバンド。
それを見ただけで、
胸の奥が温まった気がした。
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さん × じゅう + さん 。→←さん × じゅう + いち 。
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作者名:ゆ き の こ 。 | 作成日時:2016年2月18日 0時