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に × じゅう + なな 。 ページ27

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「はぁ…緊張する」



「A、あそこ見てみて」






凛の指差す方を見れば、

祐基先輩と稜雅先輩が手を振ってくれている。





その2人が両腕に付けていたリストバンドは

それぞれ片腕ずつになっていた。








「頑張る!」



「絶対勝つよ」



「うん!」






試合は一年生とだったけど、

若い力ってすごい。


結構強くて、ギリギリのところで勝てた。







「か、勝った…」



「よし、優勝候補1個潰した」



「えっ、優勝候補だったの?!」



「そうだよ。あそこほぼ経験者」



「よ、よく勝てたね…」






試合が終わって汗を噴きながら

体育館の入口へ向かうと、

たくさんの人の中で2人の姿。







「おつかれさま!」



「ありがとうございます」



「勝ててよかったぁ〜」



「祐基先輩のお守りのおかげです」



「へへ、そう?」



「あ、これお返ししますね?」







腕からリストバンドを抜こうとすると、

その手を止められる。








「いーのいーの!
これはクラスマッチの全日程終わるまで持ってて!」



「えっ、でも…」



「嫌かな?」



「い、嫌じゃないです!」








首を傾げてこっちを見てくる祐基先輩。

それ可愛いんだから、やめてよ…






稜雅先輩と凛の方を見ると、

稜雅先輩に撫でられて固まる凛。








「あっ、凛ちゃんごめん!
つい、いつものクセで…」



「いつものクセ…?」



「撫でるのクセなんだよなぁ」



「誰でも撫でるんですか?」



「え?撫でるのはティアラだけだよ」



「ティ、ティアラ…?」








ティ、ティアラって誰だろう…

外国人の綺麗なお姉さんしか出てこないんだけど…







「ティアラっていうのは、稜雅の愛犬だよ」



「見てコレ。めっちゃ可愛いから」








そう言って取り出した稜雅先輩のiPhoneには

1匹のチワワの画像。




毛並みツヤツヤで、すごい美人だ…







「俺のプリンセス」



「ティアラ溺愛しすぎ(笑)」



「だって、ティアラ可愛いすぎるから」







どうやら稜雅先輩は

本当にティアラちゃんを溺愛している様子。




頬の筋肉が緩みまくっている。

デレデレってこういうことか…






.

に × じゅう + はち 。→←に × じゅう + ろく 。



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作者名:ゆ き の こ 。 | 作成日時:2016年2月18日 0時

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