【ツイステ】とある日本人が迷い込んだお話。 (ページ4)

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どうやら先程私がグリムと出会った場所のことを言っているようだ。

？？？「……おっと！長話をしている場合ではありませんでした。早くしないと入学式が終わってしまう。さあさあ、行きますよ。」

カラス男に急かされる。
夢の中であっても情報量が多すぎて聞きたいことが山積みである。

「あの、ここは一体…それに貴方はどちら様でしょうか…。」

私が質問をするとカラス男は手を顎に持っていき考えるような素振りを見せる。

？？？「おや？君、まだ意識がはっきりしていないんですか？空間転移魔法の影響で記憶が混乱しているんですかねぇ……まぁいいでしょう。よくあることです。では歩きながら説明してさしあげます。私、優しいので。」

胡散臭い笑みを浮かべながらカラス男はグリムを抱えたまま歩き出す。
置いていかれないようにカラス男の後ろを着いていく。

カラス男はひとつ咳払いをして、この学校について喋り出す。

？？？「ここは『ナイトレイブンカレッジ』。世界中から選ばれた類稀なる才能を持つ魔法士の卵が集まる、ツイステッドワンダーランドきっての名門魔法士養成学校です。」

魔法士学校…どこかでそれに似た映画を見たことがあることを思い出した。
そしてこのカラス男……ディア・クロウリーさんはこの学園の学園長を務めているらしい。

この学園に入学できるのは『闇の鏡』と呼ばれる鏡に優秀な魔法士の資質を認められた者のみだと説明してくれた。

クロウリー「貴方のところにも『扉』を載せた黒い馬車が迎えにきたはずです。」

そういえば、意識を手放すときに黒い何かを見たような気がする。
学園長の言う黒い馬車は特別なものらしい。
相変わらずグリムは抵抗し続けているも虚しく学園長は入学式が行われる『鏡の間』に向かう。
私も学園長の後ろを辺りを観察しながら着いていく。