【ツイステ】とある日本人が迷い込んだお話。 (ページ17)

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クロウリー「石像に傷を付けただけでは飽き足らずシャンデリアまで破壊するなんて！もう許せません。全員、即刻退学です！」

これは…私まで退学とは……。
どうにかして退学を回避しなければ、元の世界に戻るために必要な衣食住がなくなってしまう。

そう思っていると、壊してしまったシャンデリアについて学園長が説明してくれた。
このシャンデリアを直そうにも心臓である魔法石が壊れてしまい、直せないと……。

エースさんとデュースさんが激しく落ち込んでいると、学園長がなにかを考える素振りを見せていた。

クロウリー「…………そうだ。１つだけ。１つだけ、シャンデリアを直す方法があるかもしれません。」

１つの希望の光が私たちを照らした。
学園長が言うには、この魔法石はドワーフ鉱山で採掘されたもので、同じ性質を持つ魔法石なら直せるかもしれないらしい。

だが、その鉱山は閉山してしばらく経つ為魔法石が残っていない可能性が高いそうだ。
しかし、残っている可能性がゼロでないなら。

デュース「退学を撤回してもらえるなら、なんでもします！」

クロウリー「………いいでしょう。では一晩だけ待ってさしあげます。明日の朝までに魔法石を持って帰ってこられなければ君たちは退学です。」

デュース「はい……！ありがとうございます！」

ドワーフ鉱山へ魔法石を採りに行くことが決定した頃に気絶していたグリムが目を覚まして混乱していた。

「大変なことになってしまいました…。」

軽く事の顛末(てんまつ)をグリムに説明して、ドワーフ鉱山に繋がる鏡の間に足を運んだ。

〜鏡の間〜

エース「あ～あ……なんっでこんな事になっちゃったかなあ。ついてなさすぎ……」

デュース「ぶつぶつ言ってる時間はない。行くぞ！闇の鏡よ！僕たちをドワーフ鉱山へ導きたまえ！」

そうデュースさんが言うと鏡が光を帯び、そこに進んでいく。

〜ドワーフ鉱山静寂の森〜

鏡を抜けるとそこには静寂が広がり、聞こえてくるのは木々が風に揺られる音であった。
灯りはなく、月の光が少し差し込みどうにか周りが見える程度で、奥の方に小屋が見えた。

3人と1匹で小屋へと足を運んでいく。
そして小屋の中に入ると人の気配はなく、荒れ放題で机と椅子が置いてあるがどれも小さく、7つもあった。

確か、7人の小人の御伽噺があったような…。