【ツイステ】とある日本人が迷い込んだお話。 (ページ13)

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談話室に移動し、学園長から今日の仕事について説明される。

クロウリー「いいですか、Aくん。昨日のような騒ぎを起こさないよう、グリムくんをしっかり見張っていてくださいね。」

「わかりました。」

クロウリー「頼みましたよ。昼食は学食で摂ることを許可します。では、しっかり業務に励むように。」

そう言って学園長は帰っていく。

言われた通り掃除を終えたら、図書館に行ってこの国、この世界について少し調べようかな。
グリムは……ブツブツ言いながら渋々といったところかな。

掃除を頼まれたメインストリートに着くと、そこには7つの石像があった。
石像はどこかで見たことのあるような人や動物だった。
その中の1人をグリムが興味を示すと、この学園の生徒と思われる少年が石像について説明を始めてくれた。

？？？「昔、薔薇の迷宮に住んでた女王だよ。規律を重んじる厳格な人柄で、トランプ兵の行進も薔薇の花の色も一切乱れを許さない。マッドな奴らばっかりの国なのに誰もが彼女には絶対服従。なんでかって？規律違反は即打ち首だったから！」

この女王様は厳格な性格で規律を守る…上に立つものとしては立派な人であるには違いないが、それに従う者たちは常に緊張していたであろう。

グリムが少年に名前を聞くと、エースさんと言い私たちと同じ一年生だそうだ。
相手が名乗ってくれたのだから、こちらも名乗るのが礼儀である為名乗る。

エース「A？珍しい響きの名前だな。」

「よろしくお願いします。」

エースさんは他の石像についても説明を始めてくれた。
しかし、最後に一言余計な言葉を添えてくれた。

その一言にグリムは驚くが、エースさんはお腹を抱えて笑っていた。

エース「プッ……あははっ！もう堪えるの無理だ！あはははは！なあ、お前ら昨日入学式で暴れてた奴らだろ？闇の鏡に呼ばれたのに魔法が使えない奴とお呼びじゃないのに乱入してきたモンスター。やー、入学式では笑い堪えるの必死だったわ。」

なんともまぁ失礼な子だ。
そして雑用係になったことを笑い、この石像のモデルになったグレート・セブンについて知らない私たちを世間知らずと嘲笑った。

私たちを煽り、グリムを苛立たせている。
このままではグリムがまた炎を吐いて暴れてしまう。

そう考えた時には時すでに遅し。

グリムは怒り任せに炎をエースさんに吐き出していた。