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『white tails』って知ってるか?
ああ、知らなくて当然だったな。
なんたってヤツらに名前なんてない。
俺ら他所者が勝手にそう呼んでるだけだ。
ん?『white tails』が何かって?
そうだな、謎が多過ぎて俺の口からじゃとても説明できないね。まあ俺らと同じマフィアファミリーってところだろ。
嬢ちゃん、何考えてんのかわからねえけどよ。ヤツらに手を出すのはやめといた方がいいぜ。なんせトリッキーな集団だ、頭の湧いたヤツしかいねえ。
俺が知ってんのはマジで、ここまでだ。
なあ、全部話しただろ?だから約束通りその銃降ろしてくれよ。家族もいるんだ。俺だって好きでこんな
__パァンッ!
男の言葉を遮る様に風船が破裂した様な軽やかな銃声が狭いビル街にこだまする。
それは静まり返った路地裏で1人の人間が物質と化した音であった。
「有益な情報は得られなかったわね」
もう1人の黒を身に纏った女はガッカリだ、とでも言う様に肩を落とすと、月明かりが雲に覆われると同時にそのまま暗闇へと溶けていった。
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作者名:ボケナス | 作成日時:2021年12月23日 2時