癒し癒され(緑谷) ページ5
夜も更け、ほとんどの者が寝静まった頃、自主練を長引かせてしまった緑谷が風呂を済ませ部屋に戻ろうとした所、共有スペースのソファーに誰かいるのを見つけた。
緑谷｢もう夜遅いけど、部屋に戻らなくていいの...って、Aちゃん！？｣
ソファーに居たのはAだった。
タオルで鼻を押さえ、力無くソファーにもたれかかっていた。
タオルは所々赤く染っている。
｢...あ、デクくん...｣
緑谷｢わ、大丈夫！？｣
｢自主練...体に慣れさせようと狼と人間繰り返してたら、気付いたら限界来ちゃってて、部屋に戻ろうにも、もう体力無い...｣
緑谷｢そう、なんだ...何か僕に出来ることは？｣
｢うーん...ちょっとだけ、そばに居てくれる？｣
緑谷｢...えっ！？あ、うん、いいけど...｣
緑谷は想定外の返答に驚きを隠せなかったが、素直にAの隣に座る。
すると、Aは緑谷の肩に頭を乗せた。
緑谷｢っ、！？｣
｢ごめんね、汗臭いかも、だけど...鼻血は付けないようにする...｣
緑谷｢う、うん！僕は大丈夫！｣
｢はぁ、デクくん癒される...｣
いつもと違うA、肩に乗ったAの頭、この近い距離に緑谷は心臓の音がAに聞こえてないか心配していた。
緑谷｢...本当にこんな事でいいの？｣
｢うん、ちょっと元気出てきた｣
少し休み体力が戻ってきているのか微笑む。
｢ふぅ、鼻血止まったかなぁ｣
緑谷｢わっ！まだ出てる出てる！押さえて！｣
｢っ、デクくん、タオル汚れるよ！｣
Aが鼻を押さえていたタオルを離してみるも、まだ止まっていなかった事に焦り、緑谷は自分の首にかけていたタオルでAの鼻を押さえた。
緑谷｢汚れても洗濯すればいいんだから、気にしないで...ってむしろ僕が使ったタオルでごめん！｣
｢んーん、デクくんの匂いがする...｣
緑谷｢えっ、臭くない！？｣
｢臭くないよ、癒される匂いだー｣
緑谷｢...Aちゃん、僕も君にいつも癒してもらってるよ｣
｢嘘だぁ、何もしてないもん｣
緑谷｢いつも明るくて、元気で、楽しそうで、こっちまで元気になってくるんだ｣
話し終えたあとで我に返る。
緑谷｢いや、違くて！えっと...癒されてるのはAちゃんだけじゃないよって、言いたくて。僕も、ほかのみんなも多分同じだよ｣
｢ふふっ、そっか｣
しばらく話し込んだ後、歩くのがままならないAを部屋までお姫様抱っこで連れていく所を爆豪が目撃し、爆破音が響いた。
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花崎来蘭(プロフ) - 上鳴よ、、、私も全てを悟った (2019年5月12日 17時) (
レス) id: de01a0682a (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 轟のLINE内容が可愛い……！夢主のキャラが大好きです！更新楽しみにしてますね！ (2019年4月26日 0時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネギまみれ | 作成日時：2019年3月28日 23時
