願うこと

許して L#6 ページ6

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年下彼氏の壮亮と私は絶賛喧嘩中。



ことの発端はというと些細なことで、


「壮亮、この女の人だれ？」


「アナウンサーの人だけど、」


2人の視線はひとつの画像に集まっている


そこには私よりも数倍綺麗で細い女の人と少し顔を赤くさせている壮亮の写真が。




SNS上に上がっていた画像を私がたまたま見つけてしまい、さっきの会話に至る


そこから一方的に私が口をきいていない状態が続いている。





プロ野球選手という仕事柄で、こういう事がよくあるのは分かっている。


だけど、やっぱり嫉妬はしてしまうもので






「あのさ、A」


長い沈黙を破ったのは彼だった。




「俺、この世で1番はAだと思ってるよ」




「世界でいちばん大好きだから。」


ぎゅ、と抱きしめられたかと思ったら唇にわずかな温もりを感じる。



それと同時に自分がどれだけちっぽけなのかと痛感させられる。



「私も、世界でいちばん好き」


年下だけど本当は私より大人なあなたに願うこと。


大人げない私を、


「許して。」

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