目覚め ページ9
〜秋山☆Side〜
先程、任務から戻った伏見さんが抱き抱えていた女性。
その女性が眠る医務室のベッドの横。
そこに俺は立ちすくんでいた。
伏見「室長と話があるから、それまで見てろ」
たまたま通り掛かった俺にそう言って、
伏見さんは室長と共に去っていった。
正直、眠っている女性と２人きりなのは気まずい。
そう思いながら、ちらりと女性を見る。
透き通るような白い肌に、
銀色の長い髪。
美しく、それでいて可愛らしさもある、
少しだけ幼い顔。
そして――巫女服
秋山「っ････」
女性をこれ以上、見ていられなくて
俺はサッと視線を逸らした。
伏見さんに今すぐ説明してもらいたいことが山ほどある。
そう強く思いながら俺が頭を抱えていると――
あ「っ･･･ん」
眠る女性が小さく声を発した。
驚いて反応した俺は、恐る恐るベッドを見つめる。
女性はいまだ眠ったままだった。
そのことに少しだけほっとしたのも束の間。
女性の表情がどんどん苦しげになって、うなされ始めた。
怖い夢でも見ているのか、それとも別の何かなのか。
心配になった俺は、女性のそばに駆け寄り、控えめに声を掛けた。
何度か声を掛けていると、やがて――
あ「っ････!!?」
女性が弾かれたように飛び起きた。
そして、俺を見るなり――泣き出してしまった。
秋山「えっ、あ･･･待っ･･･落ち着いてくれ」
怯えたように震える女性に、俺は瞬時に距離を取った。
何もしないという意味を込めて、俺は両手を軽く上に上げる。
すると、恐怖に怯えきった女性はさらに俺から距離を取ろうとして
――ベッドから落ちてしまった。
秋山「っ、大丈夫ですか?!」
驚きと困惑と心配な気持ちがぐるぐる回る。
とりあえず、女性に手を貸そうと駆け寄ると――
あ「や････っ、こないで････!」
完全に拒否されてしまった。
少しだけ心に痛みを感じつつ、
女性から一定の距離を保って俺は立ち止まる。
秋山「わ、わかった。これ以上近づかないから、安心して欲しい」
ベッドから落ちたまま、その場にうずくまる女性。
秋山「とりあえず、その･････待っていて欲しい」
自分だけでは手に負えないと判断した俺は、
女性にそう言い残して、助けを求めるべく廊下へ駆け出した。
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アクア(プロフ) - 沙夜さん» ありがとうございます! その嬉しいお言葉が、頑張れる源です!(。-`ω-) (2016年3月12日 0時) (
レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
沙夜 - 楽しく読ませてもらっています。これからも更新頑張ってください!! (2016年3月6日 23時) (レス) id: 236ae9874e (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - ＊*感謝リクエスト募集終了*＊ (2016年1月31日 0時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 十六夜キツネさん» ありがとうございます!! これからも頑張ります(´ω｀*) (2016年1月24日 19時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
十六夜キツネ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております!お気に入り登録者100人突破おめでとうございます!これからも応援していますヽ(´∀‘｡)ﾉ (2016年1月19日 10時) (レス) id: cee5abaccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクア | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/furanandberulove/entrylist.html
作成日時：2016年1月1日 0時
