黒い男 ページ50
〜A☆Side〜
伏見「･･･この後」
隣を歩く伏見さんを見上げて、言葉の続きを待つ。
伏見「･･･お前の歓迎会だから」
呟くように言ったその言葉に、私は思わず微笑んでしまった。
あ「歓迎会･･･! とっても楽しみです」
伏見「･･･そうか」
あ「歓迎会では、何をするんですか?」
歩きながら、伏見さんにそう質問した瞬間――
ふと、目の前から１人の男の人が歩いてくるのが見えた。
伏見さんの言葉を聞きながら、男の人とすれ違う。
――すれ違ったその瞬間、男の人が小さく笑った気がして。
あ「え･･･っ」
私は思わず立ち止まり、すぐに後ろを振り返った。
でも――
あ「･･･!」
視線の先には――誰もいない。
ふわりと吹いた風が、私の髪を揺らしただけだった。
伏見「おい、どうした」
あ「･･･伏見さん、あの･･･今･･･」
少しだけ戸惑いながら、伏見さんを見上げる。
でも、すぐに私は小さく首を振った。
あ「･･･いえ、何でもありません。気のせいだったみたいです」
そう答えて、私は再び伏見さんと歩き出した。
☆ ☆ ☆
誰もいなくなった道に、音もなく１人の男が現れた。
漆黒の髪、真紅の瞳。
現れたその男は、夕焼けに染まる空を見上げて怪しげに微笑んだ。
?「早く夜にならないかなぁ･･･」
地を蹴った男は、そのままふわりと宙に浮いた。
?「“小さな蝶に、導きを――”」
小さくそう呟いて、男はクスリと笑って消えた。
･.｡*†*｡.･･.｡*†*｡.･･.｡*†*｡.
作者のアクアです。
『薄幸蝶々の願い事』
続編へと続きます!
話を短くするのはとても難しい･･･。
続編まで続く予定は無かったのに･･･。
長ったらしくて本当にすみません＜(_ _)＞
続編では、伏見さんたっぷりで甘〜くしたいと思います!←
“黒き影は、蝶にとって光か闇か”
“蝶は青き一輪の花に――とまるのか”
“必死に羽ばたき、飛び立とうとする蝶はやがて――”
続編でも精一杯頑張ります･･･!! |дﾟ)
ここまでお付き合い下さり、本当にありがとうございました。
続編でも、お会いできることを心からお待ちしております。
さぁ! 花のように凛々しく、蝶のように美しく、
物語の最後を――見届けて見ませんか?
続編にて、皆様をお待ちしています☆
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アクア(プロフ) - 沙夜さん» ありがとうございます! その嬉しいお言葉が、頑張れる源です!(。-`ω-) (2016年3月12日 0時) (
レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
沙夜 - 楽しく読ませてもらっています。これからも更新頑張ってください!! (2016年3月6日 23時) (レス) id: 236ae9874e (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - ＊*感謝リクエスト募集終了*＊ (2016年1月31日 0時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 十六夜キツネさん» ありがとうございます!! これからも頑張ります(´ω｀*) (2016年1月24日 19時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
十六夜キツネ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております!お気に入り登録者100人突破おめでとうございます!これからも応援していますヽ(´∀‘｡)ﾉ (2016年1月19日 10時) (レス) id: cee5abaccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクア | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/furanandberulove/entrylist.html
作成日時：2016年1月1日 0時
