再会 ページ44
〜A☆Side〜
伏見さんの車で病院に着き、
私は再び伏見さんに抱き抱えられる。
あ「あ、あの････伏見さん」
伏見「何だ」
あ「ごめんなさい、その････」
何故か身体に力が入らなくて、
伏見さんに運んでもらわなければいけない。
それがとても――申し訳なかった。
伏見「お前、本当にどこも悪くないのか」
いつもより近い距離にある伏見さんの顔は
とても真剣で、私は少しだけ慌てて頷く。
伏見「････ならいい」
そう言って伏見さんは私を抱き抱えたまま、
病院の中へと迷わず進んで行った。
?「――お待ちしておりました」
落ち着いたその声に視線を向ける。
するとそこには――
あの時、檻の外で声を掛けてくれた
――和服の男の人がいた。
男「久しぶり。覚えているか?」
忘れるはずがない。
だって、あの時――
――「もう少しで自由になれる」――
そう言って微笑んでくれたのは、貴方だけだったんだ。
あ「っ････また会えてよかったです」
ずっと、会いたかった。
あ「ありがとうございました」
会って――お礼を言いたかった。
暗い檻の中にいた私に、話しかけてくれたのも、
優しく微笑んでくれたのも、貴方が初めてだった。
男「俺も、会いたかったよ」
あの時と変わらない、
優しい微笑みでそう言ってくれた男の人に、ほっとする。
伏見「あんた････神社の跡取りだろ」
少しだけ警戒するようにそう言った伏見さんの言葉に、
私もふと気づいた。
そうだ。
この男の人は、初めて会ったあの日。
自分は神社の跡取りだって言った。
でも――ここは病院で、目の前の男の人は白衣を着ている。
男「････診察室へ案内する。おいで」
にこやかに笑ってそう言った男の人に、
伏見さんは私を抱えたままゆっくりと歩き出した。
男「実家が神社で、跡取りなのも本当。でも俺は医者でもある」
病院の廊下を歩きながら、男の人はそう言って白衣を揺らす。
男「ちゃんと医学部(医科大学)も卒業したし、免許もある」
その言葉を無言で聞く伏見さんに、男の人はちらりと視線を向けた。
男「疑うなら、調べればいい。何なら証拠を見せようか」
男の人のその言葉に、伏見さんは小さく舌打ちをした。
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アクア(プロフ) - 沙夜さん» ありがとうございます! その嬉しいお言葉が、頑張れる源です!(。-`ω-) (2016年3月12日 0時) (
レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
沙夜 - 楽しく読ませてもらっています。これからも更新頑張ってください!! (2016年3月6日 23時) (レス) id: 236ae9874e (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - ＊*感謝リクエスト募集終了*＊ (2016年1月31日 0時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 十六夜キツネさん» ありがとうございます!! これからも頑張ります(´ω｀*) (2016年1月24日 19時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
十六夜キツネ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております!お気に入り登録者100人突破おめでとうございます!これからも応援していますヽ(´∀‘｡)ﾉ (2016年1月19日 10時) (レス) id: cee5abaccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクア | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/furanandberulove/entrylist.html
作成日時：2016年1月1日 0時
