病院へ ページ43
〜A☆Side〜
ふっ、と意識が戻り、私はゆっくりと目を覚ます。
あ「･･･」
医務室の天井
それを確認して、私は静かに起き上がる。
その時、クラクラと揺れているような感覚がして
思わず目元に手を添える。
あ「･･･え」
ふと、視線の先に見えた光景に、私は思わず困惑の声を上げた。
伏見さんが――寝ている。
それも、医務室の床に座り、
私のベッドに腕と頭を乗せて。
慌てて時計を見ると、もう朝だった。
まさか
ずっと――傍にいてくれた?
あ「伏見さん･･･」
小さくそう呟くと、
伏見さんがゆっくりと身じろいで――
伏見「ん･･･?」
顔を上げた伏見さんと目が合う。
伏見「っ･･･お前、起きて･･･!」
驚いて目を見開く伏見さんに、私も一瞬驚く。
あ「あ、えっと･･･おはよう、ございます」
伏見「･･･あぁ」
その場からゆっくりと立ち上がり、
眼鏡を掛けなおしながら、伏見さんは私を見下ろした。
伏見「･･･」
あ「･･･?」
スッ、と伏見さんが手を伸ばして
――私の額に触れた。
伏見「･･･熱、下がったな」
あ「ねつ･･･?」
伏見「･･･支度しろ。病院行くぞ」
あ「びょ･･･?」
伏見さんの言葉を理解できなくて、そう問い掛けると
伏見さんは私の額から手を離して――
伏見「今日は休みだ。前に言っただろ」
あ「･･･あっ」
――「次の休みは、お前の健康診断と買い物に行くから」――
そう言えば、確かに前にそう言われていた。
伏見「室長と副長にはもう伝えてある。早くしろ」
あ「は、はい･･･っ」
伏見さんにそう返事をして、
私はベッドから立ち上がろうとした。
でも――
あ「っ･･･?!」
足を床に下ろして、立ち上がった瞬間。
ガクンッ、と足の力が突然抜けた。
伏見「ぉい･･･っ!!」
勢いよく倒れかけた私を、
伏見さんが間一髪で受け止めてくれた。
私は伏見さんに支えられたまま、
その場にゆっくりと座り込む。
伏見「･･･まだ寝ぼけてんのか」
あ「い、いえ･･･」
そんなことはない。
意識はしっかりしている。
伏見「･･･ほら、立て」
私から手を離して、伏見さんが立ち上がり、
そのまま片手を座り込む私の方に差し出してくれる。
その手をとって、私は立ち上がろうと両足に力を込める。
けど
あ「っ･･･?」
――身体に力が入らない
伏見「どうした」
あ「あっ、その、立て･･･なくて」
そう言うと、伏見さんが近づき
――無言で私を軽々と抱き上げた。
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アクア(プロフ) - 沙夜さん» ありがとうございます! その嬉しいお言葉が、頑張れる源です!(。-`ω-) (2016年3月12日 0時) (
レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
沙夜 - 楽しく読ませてもらっています。これからも更新頑張ってください!! (2016年3月6日 23時) (レス) id: 236ae9874e (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - ＊*感謝リクエスト募集終了*＊ (2016年1月31日 0時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 十六夜キツネさん» ありがとうございます!! これからも頑張ります(´ω｀*) (2016年1月24日 19時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
十六夜キツネ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております!お気に入り登録者100人突破おめでとうございます!これからも応援していますヽ(´∀‘｡)ﾉ (2016年1月19日 10時) (レス) id: cee5abaccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクア | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/furanandberulove/entrylist.html
作成日時：2016年1月1日 0時
