看病 ページ42
〜伏見☆Side〜
倒れたAを
セプター４の医務室に運んでベッドに寝かせる。
伏見「チッ････」
顔色が悪く、いかにも具合が悪いAを見て、
俺は少しだけ焦った。
伏見「医務室の担当医、どこ行きやがった」
肝心な時にいないなんて、
使えないにもほどがあるだろ。
伏見「･････っ」
――こういう時、一体どうすりゃいいんだ。
室長に報告?
特務の奴等に連絡?
それとも医務室の担当医を探しに･･･
伏見「･････」
真っ青な顔で眠るAを見つめて、
俺は端末を握り締める。
誰かの看病なんて、今まで一度もしたことなんかない。
でも――知識はある。
伏見「･････」
そっと、眠るAの額に手を当てる。
――熱はない。
そのことに俺は小さく息を吐き出した。
☆ ☆ ☆
それから俺は、
医務室に仕事の書類を持ち込んで
Aが目覚めるまでひたすらその処理をしていた。
そしてふと時計を見ると、すっかり時間が経っていた。
伏見「････」
書類を置き、俺は立ち上がって
まだ目覚めないAのそばに歩み寄る。
伏見「っ････!?」
その時――気づいた。
あ「はぁ、はぁ･････」
Aの体調が
――悪化していることに。
俺は急いでAの額に手を伸ばした。
触れた手のひらに感じるのは――熱すぎる体温。
伏見「っ･･･冷却材････」
俺はすぐに医務室にある小さな冷蔵庫を漁り始める。
そして、目当ての冷却材を取り出し、
片手でAの頭を軽く持ち上げて支えながら、
それをAの首の後ろに置いた。
あ「････ん」
俺がAから手を放した時
――ゆっくりと、Aが目を覚ました。
伏見「っ･･･!」
バッ、と身を低めていた身体を元に戻し、
少しだけAと距離を取る。
あ「･･････?」
ぼんやりとした顔で
不思議そうな反応をするA。
伏見「おい･･･」
まだ意識がはっきりとしていないAに
そう声を掛けると、Aと目が合った。
あ「伏見、さん･･･?」
呼吸を乱したまま俺の名を呼んだAに、
俺は少しだけAに近づく。
あ「私････な、んで･･･?」
伏見「能力の練習中に倒れたんだよ･･･気分、どうだ」
あ「たお、れ･･･き･･･ぶ、ん･･･?」
伏見「････今は寝ろ」
途切れ途切れに呟くAに、俺はそう言った。
あ「･･････」
俺の言葉を理解したのか、それとも力尽きたのか
Aは再びゆっくりと目を閉じた。
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アクア(プロフ) - 沙夜さん» ありがとうございます! その嬉しいお言葉が、頑張れる源です!(。-`ω-) (2016年3月12日 0時) (
レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
沙夜 - 楽しく読ませてもらっています。これからも更新頑張ってください!! (2016年3月6日 23時) (レス) id: 236ae9874e (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - ＊*感謝リクエスト募集終了*＊ (2016年1月31日 0時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 十六夜キツネさん» ありがとうございます!! これからも頑張ります(´ω｀*) (2016年1月24日 19時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
十六夜キツネ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております!お気に入り登録者100人突破おめでとうございます!これからも応援していますヽ(´∀‘｡)ﾉ (2016年1月19日 10時) (レス) id: cee5abaccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクア | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/furanandberulove/entrylist.html
作成日時：2016年1月1日 0時
