電話 ページ30
〜A☆Side〜
端末画面に表示された
セプター４の内部地図を見ながら、私は道場へと辿り着いた。
道場の中を覗き込むと、すぐに目当ての人物を見つけた。
でも、真剣な表情で
とても集中しているだろう雰囲気に声を掛けようか迷う。
そうしている間に、私の視線に向こうが気付いてくれた。
秋山「Aさん?」
弁財「どうした?」
首を傾げる２人に、私は控えめに声を掛けた。
あ「あの･･･」
なんて説明すればいいのか考えていると
２人がゆっくりと歩み寄ってきた。
あ「アドレス、教えて下さい!」
慌てて手に持った端末を見せると、２人は顔を見合わせた。
そして
秋山・弁財「もちろん」
２人同時にそう言って、微笑んでくれた。
そして、道場の隅に置いてあった荷物の中から
自分の端末を持って、再び２人は私の前に戻って来た。
秋山 氷杜
弁財 酉次郎
登録された新たな名前を見つめて、私は嬉しくなった。
あ「ありがとうございます」
秋山「こちらこそ」
端末を握り締めて、秋山さんと微笑み合う。
すると、弁財さんがふと口を開く。
弁財「そういえば、端末の使い方は教わったのか?」
その質問に、私は小さく首を横に振った。
秋山「俺達でよければ教えましょうか」
あ「お、お願いします!」
弁財「とは言っても使い方は色々あるからな･･･」
秋山「一番基本的な、電話の使い方から教えよう」
そう言って、２人はとても丁寧にやり方を教えてくれた。
秋山「俺のアドレスを選択して、ここを押す」
言われた通りのボタンを押すと、秋山さんの端末が鳴り響いた。
あ「･･･!」
突然の電子音に驚いていると、秋山さんは
鳴り響く自分の端末を操作して、耳にあてた。
そして、私の手に触れて、
私の手の中にある端末を私の耳に誘導した。
あ「?」
秋山「Aさん」
耳元から聞こえた秋山さんの声に、私はとても驚いた。
弁財「これが電話。離れている相手に連絡できる」
秋山「驚きました?」
小さく笑って、秋山さんは自分と私の端末の通話を切った。
弁財「今度は俺から掛けてみよう」
その言葉のすぐ後、私の端末が鳴り出した。
慌てて画面を見ると、弁財さんの名前が表示されていた。
☆ ☆ ☆
その後、２人と何度か電話の練習をして
私は２人にお礼を告げて道場を後にした。
弁財「･･･中々の萌えボイスだったな」
秋山「萌えボイスの意味はよくわからんが、確かにぞくりとしたな」
残された２人はそう言って微かに顔を赤らめた。
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アクア(プロフ) - 沙夜さん» ありがとうございます! その嬉しいお言葉が、頑張れる源です!(。-`ω-) (2016年3月12日 0時) (
レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
沙夜 - 楽しく読ませてもらっています。これからも更新頑張ってください!! (2016年3月6日 23時) (レス) id: 236ae9874e (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - ＊*感謝リクエスト募集終了*＊ (2016年1月31日 0時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 十六夜キツネさん» ありがとうございます!! これからも頑張ります(´ω｀*) (2016年1月24日 19時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
十六夜キツネ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております!お気に入り登録者100人突破おめでとうございます!これからも応援していますヽ(´∀‘｡)ﾉ (2016年1月19日 10時) (レス) id: cee5abaccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクア | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/furanandberulove/entrylist.html
作成日時：2016年1月1日 0時
