胸に傷痕を ページ28
〜A☆Side〜
――『力の使い方は多くあります』
――『周りの者を傷つけることも――守ることも出来ます』
それは――決して“力”だけじゃない。
使い方によっては
――誰かを傷つける。
そして
――誰かを守る。
それは
――言葉も同じ
『あの子はバケモノよ!!』
言葉は、時に
『そんな奴、役に立つのかよ! しかも特務だろ』
見えない刃(やいば)となって
『どうせ新人も、死んでも惜しくないひ弱な男だろうよ』
深く、深く――突き刺さる。
けど
『お前の本当の願いは何だ』
言葉は、時に
『俺が叶えてやる』
あたたかく
『私達は、全力を持って――貴方と向き合いますよ』
じんわりと広がって――優しく包み込んでくれる。
私は
今までずっと、
鋭い刃しか向けられてこなかったから。
心がズタズタに傷ついて、
血という名の、涙が止まらなかったけど。
――『････お前が“蝶”か』
貴方に出会ってから、
――『大丈夫だ。落ち着け』
貴方に助けられてから、
私の傷口から流れるものは――止まったの。
けど、それは一時的。
私の傷は、大き過ぎるから
まだ、傷口がふさがっていなくて、
少し動け(思い出せ)ば、また血(涙)は流れてしまうだろう。
だからといって、
安静に、黙って眠り続けている(立ち止まる)わけにはいかない。
そう強く思えたのは、
あ「････ありがとうございます」
目の前にいる、貴方達に出会えたから。
貴方達が、そばにいてくれるから。
あ「これから、よろしくお願いします････っ!」
一度ついた、大きな傷は
深く、深く焼き付いて――消えない。
傷痕(きずあと)となって――ずっと残る。
きっと
その傷痕を見る度に、思い出して
何度も、何度も
振り返っては、立ち止まってしまうだろう。
でも――それでいいの。
何度、振り返っても
どんなに長く立ち止まっていても
いつかは――また前に進めるから。
あ「････」
顔を上げて
前を真っ直ぐ見て
――進め
目の前に広がる道は
けして
歩きやすいとは限らない。
危険や障害が何もないとは限らない。
迷わず進める、一本道とは限らない。
怖くて、不安で、いっぱいだけど。
――それでも
今の私には
踏み出せる足も
助けてくれる人達も
歩くべき、長い長い道も
ちゃんと――あるから。
伏見「･････」
――貴方が
私にくれた、たくさんの物を
絶対――無駄にはしたくないの。
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アクア(プロフ) - 沙夜さん» ありがとうございます! その嬉しいお言葉が、頑張れる源です!(。-`ω-) (2016年3月12日 0時) (
レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
沙夜 - 楽しく読ませてもらっています。これからも更新頑張ってください!! (2016年3月6日 23時) (レス) id: 236ae9874e (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - ＊*感謝リクエスト募集終了*＊ (2016年1月31日 0時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 十六夜キツネさん» ありがとうございます!! これからも頑張ります(´ω｀*) (2016年1月24日 19時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
十六夜キツネ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております!お気に入り登録者100人突破おめでとうございます!これからも応援していますヽ(´∀‘｡)ﾉ (2016年1月19日 10時) (レス) id: cee5abaccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクア | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/furanandberulove/entrylist.html
作成日時：2016年1月1日 0時
