想いは１つ ページ23
〜日高☆Side〜
いつものように、
隊服に着替えて、同室のゴッティー(五島)と屯所へ向かう。
いつもと同じはずなのに。
――気持ちは重かった。
それは隣を歩くゴッティーも同じみたいで。
俺達は珍しく無言で歩き続けていた。
日高「･････」
昨日、室長から聞いた話。
室長「彼女のことを、私が知っている限り話します」
あの子は
Aさんは――
約10年間、ずっと独りで生活していたらしい。
それを聞いた時、すごく
――同情してしまった。
もし、自分がその立場だったらって
考えてしまった。
誰からも嫌われて、
“バケモノ”なんて言われ続けて
ずっと、暗くて冷たい世界に閉じ込められて。
自分の力を、誰よりも恐れて、
きっと
寂しくて、
怖くて、
辛かっただろう。
正直、室長の話を聞くまでは、
Aさんのことを少し変だと思っていた。
やけに怯えるし、
会話も全然続かないし、
目も合わせようとしない。
だから、どう接したらいいかわからなかった。
けど、今は違う。
あんな過去を知った今なら、
他人に怯えるのも、慣れていないのも
全て納得できた。
長い間、あんな生活だったなら
――誰だってそうなる。
昨日、室長の話を聞いた後、
その場にいた全員で決めた。
Aさんに早く慣れてもらえるように、
積極的に“そばにいよう”と。
接し方がわからないとか、
苦手だからとか、
関わりたくないとか、
そんなことを言う奴は１人もいなかった。
誰もが、Aさんと仲良くなりたいという思いだった。
だってもうAさんは
俺達の――新しい仲間だから。
?「おはよう、２人共」
突然掛けられたその声に顔を上げると、
伏見さんを含む、他の特務隊の奴ら全員が揃っていた。
日高「おはよう。全員揃うなんて珍しいな」
伏見「チッ、たまたま鉢合わせたんだよ」
イラついたように呟いた伏見さんに、
一緒にいた特務の奴らが苦笑いした。
それから、全員でいつもの作業室へ向かった。
そして――
日高「････ん?」
作業室がある廊下に出た所で、俺達の足が止まる。
――Aさんがいた。
秋山「１人、か･･･?」
弁財「淡島副長は･･･?」
作業室の前で、１人で立ち尽くしているAさん。
道明寺「おーい、何やって――」
道明寺さんと一緒に、駆け寄ろうとしていた俺を、
――伏見さんが止めた。
思わず、その場にとどまり
全員が口を閉ざした。
その時――聞こえてしまったんだ。
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アクア(プロフ) - 沙夜さん» ありがとうございます! その嬉しいお言葉が、頑張れる源です!(。-`ω-) (2016年3月12日 0時) (
レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
沙夜 - 楽しく読ませてもらっています。これからも更新頑張ってください!! (2016年3月6日 23時) (レス) id: 236ae9874e (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - ＊*感謝リクエスト募集終了*＊ (2016年1月31日 0時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 十六夜キツネさん» ありがとうございます!! これからも頑張ります(´ω｀*) (2016年1月24日 19時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
十六夜キツネ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております!お気に入り登録者100人突破おめでとうございます!これからも応援していますヽ(´∀‘｡)ﾉ (2016年1月19日 10時) (レス) id: cee5abaccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクア | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/furanandberulove/entrylist.html
作成日時：2016年1月1日 0時
