甘く芽生える友情 ページ21
〜淡島☆Side〜
淡島「これから部屋も同室なのだし、私はもっと貴方と仲良くなりたいわ」
私の言葉に、彼女は不思議そうな顔をして考え込んだ。
――あぁ、なるほど
淡島「仲良くなるにはまず、お互いのことをもっと知る必要があるわね」
そう言うと、彼女は綺麗なマリンブルーの瞳を私に向けた。
一目見た時から、彼女は可愛らしかった。
それは、見た目だけではない。
室長が、彼女を特務隊に配属した時も、
私と同室にしたのも、
私は嬉しかった。
ストレインだからとか、
か弱い女性だからとか、
そんな不安も、もちろんあったけれど。
今まで、特務隊は男性しかいなかったし、
身近にも、同性の友人はあまりいなかった。
それこそ、庶務課の吉野さんくらいだった。
だから、本当に嬉しかったの。
まるで――妹が出来たみたいだったから。
そんな嬉しい感情を持つと同時に、
彼女のことを知って、驚いた。
今までまともに他人と関わらずに、
独りでずっと閉じ込められていたことに。
他人に怯えるのも、
まともな生活に慣れていないのも、
無理ないわ。
だからこそ、彼女には
もっと――人並み以上の幸せを感じてもらいたい。
☆ ☆ ☆
〜A☆Side〜
淡島「さぁ、着替えて朝食を食べに行きましょう」
その言葉に、私は寝ていた場所からゆっくりと立ち上がる。
淡島「はい、貴方の服」
綺麗に洗われて、畳まれた巫女服を受け取る。
そして私は、淡島さんに借りて着ていた服を着替え始めた。
昨日、説明された話。
私は、青の王である宗像さんの下、
セプター４、特務隊の隊員の１人として迎えられた。
ここでは、全員が青い服と剣を着用しなければならない。
けど私は、剣どころか、武器さえまともに扱えないため
“特別”に今までの服装でいいらしい。
巫女服に着替え終わると、部屋を出た。
女子寮の食堂に案内されて、淡島さんと一緒に席につく。
出された食事は――初めて見る物ばかりだった。
首を傾げる私に、淡島さんは１つ１つ食材の説明をしてくれた。
どれもこれも――美味しかった。
淡島「それで、これが私の大好物」
そう言って差し出された物も、初めて見る物だった。
淡島「“あんこ”って言うのよ。甘くてとっても美味しいから」
初めて見る、その黒い食べ物を私は恐る恐る口に含む。
黒い見た目とは裏腹に、
すごく甘くて――不思議と優しい味がした。
あ「おいしい、です」
素直な感想を言うと、淡島さんは嬉しそうに微笑んだ。
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アクア(プロフ) - 沙夜さん» ありがとうございます! その嬉しいお言葉が、頑張れる源です!(。-`ω-) (2016年3月12日 0時) (
レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
沙夜 - 楽しく読ませてもらっています。これからも更新頑張ってください!! (2016年3月6日 23時) (レス) id: 236ae9874e (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - ＊*感謝リクエスト募集終了*＊ (2016年1月31日 0時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 十六夜キツネさん» ありがとうございます!! これからも頑張ります(´ω｀*) (2016年1月24日 19時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
十六夜キツネ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております!お気に入り登録者100人突破おめでとうございます!これからも応援していますヽ(´∀‘｡)ﾉ (2016年1月19日 10時) (レス) id: cee5abaccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクア | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/furanandberulove/entrylist.html
作成日時：2016年1月1日 0時
