眩し過ぎる世界 ページ20
〜A☆Side〜
ふと気がついたら
そこは
――真っ白な世界だった。
あ「･･･」
恐る恐る、辺りを見回す。
全部、真っ白。
黒い世界も、クモも、どこにもいない。
その時、ふわりと風が吹いた。
私の髪と共に、何かが舞い上がる。
それは――青い花びら
あ「っ･･･!」
私の足元に青い花が咲いていた。
それは１つではなくて。
見渡す限り、青い花畑になっていた。
上は真っ白。
下は綺麗な青。
それは、とても美しい光景なのに。
私はもう――青い花に手を伸ばせなかった。
また、壊れて、朽ち果ててしまうのが
――怖くて
真っ白な世界も、
青い、綺麗な世界も、
私には――眩し過ぎる。
☆ ☆ ☆
目を開けると、
見慣れない光景が見えて、思わず飛び起きた。
あ「っ･･･!?」
鉄格子、暗い部屋、硬い床、
――冷たく、黒い世界
今まで見慣れていた光景じゃないことに、
私は混乱した。
でも――
淡島「ど、どうしたの･･･!?」
青い服を着た、淡島さんを見た瞬間、
全てを思い出した。
あぁ、そっか。
ここは――淡島さんの部屋だった。
淡島「大丈夫?!」
焦ったように私に駆け寄って来てくれた淡島さんに、私は頷く。
淡島「顔色が悪いわ、本当に大丈――」
私に向けて伸ばされた手に、私は思わずビクリと反応してしまった。
あ「っ･･･ご、ごめん･･･なさい」
すぐに伸ばしかけていた手を止めた淡島さんに、
私は慌てて謝罪する。
せっかく心配してくれたのに、
気を悪くしてしまった。
どうしよう。
こんな時、一体どうすれば――
泣きそうになるのを必死に堪えて、
身体を固くする私に、淡島さんは――
淡島「そんなに気を張らなくていいのよ」
そう言って微笑んでくれた。
淡島「貴方のことは、ある程度聞いたわ」
少しだけ顔を伏せながら、淡島さんは呟いた。
淡島「･･･今までずっと、辛かったでしょう」
――辛かった。
でも、それが――当たり前だと思っていた。
淡島「でも、貴方はもう、私達の仲間よ」
――“仲間”
初めて聞く、言葉だ。
淡島「だから、これからは周りの人を頼っていいの」
しっかりとした口調で、淡島さんはそう言った。
淡島「初めは難しいかもしれないけれど、少しずつ慣れていけばいいわ」
それに、と淡島さんは言葉を続けた。
淡島「特務隊に、同じ女性の貴方が来てくれて嬉しいの」
少しだけ照れくさそうに、
でも本当に嬉しそうに、淡島さんはそう言ってくれた。
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アクア(プロフ) - 沙夜さん» ありがとうございます! その嬉しいお言葉が、頑張れる源です!(。-`ω-) (2016年3月12日 0時) (
レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
沙夜 - 楽しく読ませてもらっています。これからも更新頑張ってください!! (2016年3月6日 23時) (レス) id: 236ae9874e (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - ＊*感謝リクエスト募集終了*＊ (2016年1月31日 0時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 十六夜キツネさん» ありがとうございます!! これからも頑張ります(´ω｀*) (2016年1月24日 19時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
十六夜キツネ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております!お気に入り登録者100人突破おめでとうございます!これからも応援していますヽ(´∀‘｡)ﾉ (2016年1月19日 10時) (レス) id: cee5abaccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクア | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/furanandberulove/entrylist.html
作成日時：2016年1月1日 0時
