衝撃 ページ16
〜A☆Side〜
私の力が、２人の足を凍らせた。
その瞬間――
夢で見た、“青い花”が過ぎった。
私が触れた瞬間、枯れ落ちた――青い花を
――ダメ
早く、２人を――
そう思うのに、私の身体は震えて、
言葉が出なかった。
冷たい汗が、涙と共に流れ落ちた。
――氷が、２人の足元から上に向けて、どんどん広がっていく。
あ「っ････あ」
やめて
お願い、止まって
そう思いながら、頭の中でどうすればいいのか考える。
炎で氷を溶かす?
それとも水で――
焦りながら、震えながらそう思った時。
私の目の前に――炎と水が撒き起こった。
あ「っ････!」
炎と水は小さな渦となり、
青い服の人達を、取り囲んだ。
震えが――止まらない。
私が怖がって震えて、
泣いて、焦るたびに、
炎と水はどんどん量を増して、
氷も止まることはなく
やがて
風も吹き始め、
雷もバチバチと電光を弾かせた。
――怖い
誰か
誰か
――私を止めて
私を――殺して･･･!!
心の中で、そう泣き叫んだ。
その瞬間――
大量の水が、バシャリと大きな音を立てて
水しぶきが上がった。
その水しぶきが、空中で凍る。
透明な、鋭い刃(やいば)となった氷が、
風によって――勢いよく私に向かって飛んできた。
あ「っ･･･!」
息を呑んで、私は覚悟した。
あぁ、よかった。
これで何もかも――
熱い雫が、私の頬を伝って落ちた。
――パァン････!!!
あ「････!?」
目の前に迫った氷の刃が――砕け散った。
横から飛んで来た、青いナイフによって。
そのことを理解した瞬間。
目の前に――伏見さんが見えた。
たった一瞬だった。
それなのに、それはまるでスローモーションのようだった。
砕けた氷の欠片が、キラキラと雪のように輝く。
きらめく欠片が降り注ぐ中、
伏見さんが両手を広げて
私の目の前に飛び込んできて
――私の身体に触れた。
私の身体に小さな衝撃が走り、
そして――あたたかいぬくもりが広がった。
伏見「――大丈夫だ。落ち着け」
あ「っ････」
耳元で囁かれて、私は戸惑う。
伏見「怖くない。俺は傷つかない」
水に濡れて、全身ずぶ濡れなのに、
私を強く抱き締める伏見さんは――あたたかい。
伏見「お前は誰も傷つけない」
ぎゅっと、伏見さんの腕に力が籠った。
伏見「お前なら、ちゃんとコントロールできる」
そう言われた瞬間
――私の中で、何かが音を立てて壊れた。
それと同時に――私の力が消えた。
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アクア(プロフ) - 沙夜さん» ありがとうございます! その嬉しいお言葉が、頑張れる源です!(。-`ω-) (2016年3月12日 0時) (
レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
沙夜 - 楽しく読ませてもらっています。これからも更新頑張ってください!! (2016年3月6日 23時) (レス) id: 236ae9874e (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - ＊*感謝リクエスト募集終了*＊ (2016年1月31日 0時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 十六夜キツネさん» ありがとうございます!! これからも頑張ります(´ω｀*) (2016年1月24日 19時) (レス) id: 73c7efff3b (このIDを非表示/違反報告)
十六夜キツネ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております!お気に入り登録者100人突破おめでとうございます!これからも応援していますヽ(´∀‘｡)ﾉ (2016年1月19日 10時) (レス) id: cee5abaccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクア | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/furanandberulove/entrylist.html
作成日時：2016年1月1日 0時
